兄弟部屋

□ただ一人
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〜第一章〜
日常、任務、そして…




‐忍術学園‐


「おはよー」

「おー、早いな」

「おはよう、紫炎」

紫炎が三年長屋の自室からろ組の部屋へと移動する

ろ組の襖を開けばすでに起きていた作兵衛とは組の藤内が声をかけてきた

「まぁ、なんといっても今日は組対抗の実技…実習?だからね」

「そうだな…」

「おはよう、紫炎、藤内、作兵衛」

紫炎が眠い目を擦ると同時に襖が開き数馬が入ってくる

「おー、おはよう数馬」

「はよー」

「おはよう」

みんなのあいさつを聞き笑顔になる数馬は当たり前のように紫炎の隣に座る

「つーか、なんでいつもここに集まんだよッ!!」

「だって、作たちの部屋が綺麗なんだもん」

「そういえば孫兵は?」

「虫たちの餌やりにいったよ」

藤内は作兵衛の言葉に耳を傾けずここにいない孫兵のことを紫炎に聞く

紫炎は藤内の質問に簡潔に答えた

「聞けよ!!」

「聞いてるよ。

それより、左門と三之助を起こさないと」

「おはよう」

「お、孫兵お帰りー」

平然と入ってきた孫兵に紫炎は笑いかける

「さもーん、三之助ー、起きろ!!」

「孫兵、おはよう」

「おはよう、孫兵」

「おはよう、藤内、数馬」

作兵衛が必死に左門たちを起こしているときに呑気にあいさつを交わす

「ん〜、ん?」

「…朝?」

「あ、おはよう左門、三之助」

「「おはよう紫炎、孫兵、作、数馬、藤内」」

朝から息がぴったりな迷子コンビにみんなは呆れて笑う





























(急がないと食堂に行っちゃうぞ)

(え、もうそんな時間!?)

(あと一分)

((うわー!!))








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