短編

□自分勝手
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三郎、起きてくれ、おきて、笑っておくれよ

「雷蔵、鉢屋は、もう、死んでる」

勘ちゃんは泣かないようにしているけれど声が震えている

八左は鼻をすすって、兵助は無表情だけど目が潤んでいる

「どう、して、どうして三郎が!!」

「雷蔵・・・」

「なんで、どうして三郎が死ななきゃいけないんだ」

僕は三郎の冷たくなった体を抱きしめる

抱きしめ返してくれるものなんていない

勘ちゃんたちは我慢しきれなくなってぼろぼろと泣き始めた

「嫌だ、三郎・・・さぶろぉ」

兵助が三郎の名前をしきりにつぶやく

八左は兵助の頭を自分の胸に抱き寄せて頭を撫でる

勘ちゃんは僕の肩に手を起き震える声で言った



「学園に・・・帰ろう」



その言葉に僕らは頷いた




学園に戻ると一年は組が外で手裏剣の練習をしていた

「あれ、五年生の先輩方・・・」

「不破先輩・・・?」

「竹谷先輩に、久々知先輩・・・尾浜先輩も・・・」

一年生は僕らに近づいてきた

「先輩、どうして鉢屋先輩は寝ているんですか?」

「・・・少し、疲れたみたいだよ」

「・・・先輩、泣いたんですか?」

庄左ヱ門の言葉に僕らは曖昧に笑って学園長の部屋に向かった





「ねぇ庄ちゃん・・・」

「鉢屋先輩に何かあったんだ」

「え・・・」

一年生がそう話しているとも知らず・・・





学園長のとこから戻る

そのあいだはずっと無言だった

その後、学園長から収集がかかり三郎が死んだと、みんなに伝えられた


みんなはやはり驚き泣いた

6年生は泣きはしなかったけれど目を伏せた




「ひっく、は、ちや、せんぱぁい・・・」

「な、なく、なよ、いちばん、辛いのは、ごねん、せいのせんぱい、がた、だろ!!」

「さく、べぇも、ないてる、くせ、にぃ!!」

三年生の作兵衛と左門、三之助は泣いて僕らに抱きついてくる

「せんぱい、ど、して・・・!!」

「どう、して、は、ちや、せんぱい、が・・・!!」

僕らは頭を撫でた




心は悲しいと感じるのになぜか、涙が出なかった

「三郎、どうして死んでしまったんだい」

「・・・」

「どうして僕らに声もかけずに・・・行ってしまったんだい?」

青い空を見上げながら独り言のようにつぶやく

「・・・雷蔵、俺、鉢屋を殺した奴が憎い」

「・・・俺も勘ちゃんに同意なのだ」

「俺もだ」

勘ちゃんの言ったことに八左と兵助が頷く

「だから、鉢屋を殺したやつを絶対に殺す」

勘右衛門の言葉に僕らは殺気立つ

今は悲しみよりも怒りが強い

 


そして僕らは三郎が死んだ場所へと向かった





























‐あとがき‐

意味不明になった

この後三郎を殺した奴は6年+五年+利吉さんにフルボッコです

利吉さんは雇われました・・・雷蔵たちにwwwwww

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