短編

□箱庭
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天女様が降ってきた、その時から…




みんな変わってしまった…





天女様が来る前は、みんなで馬鹿やって笑いあっていた

みんなで遊んで、仲良くしてたのに!!


どうして?


どうして、みんな争うんだ?


楽しく、笑い合えないんだ?


どうして…


みんな天女様ばかりなんだ?


雷蔵も、八左も、勘も、兵助も…



みんなみんな、天女様の方に行ってしまった


…私がおかしいの?

私が、天女様を好きになれないのがいけないの?


みんな、元に戻ってよ…


一人はいやだ…

いやだよ、また1人なんて…




++++


雷蔵said


あぁ、気持ち悪い…

さっきからべたべた引っ付いてくる女…

天女?…ハッ、笑わせるな


でも、そんなことを顔に出さず、ニコニコといつものように笑う

何でこんなことをしなくちゃいけないんだ…


早く、三郎に会いたいな…


人一倍強がりで、人一倍寂しがりやな彼に…



三郎said


‐朝‐

ご飯を食べようと食堂に向かうと、天女様たちと仲良く朝ごはんを食べているみんなを見つける


私は、すぐに注文して、すぐ食べすぐに自室に帰る


…今日は最悪だ

この後、よりにもよって任務…実習がある


けれど、幾分心が安らぐかもしれない

この学園には、今は居たくないから



++++


森の中を駆ける

「ッ!!」

思わず転びそうになる


…油断した、密書を奪った後に攻撃された…

火縄銃で、右足の腿を撃たれてしまった


パァンッ


「あッ…グッ!!」

今度は、左肩を撃ち抜かれる


…ッ、もう少し、あと、もう少しで、学園…


敵「逃さん!!」

「!?」

先回りされていた!?


「ッ、くッ」

とっさにクナイを出して応戦する

敵「どうした?避けるのがやっとか?」

私は、いったん距離をあけ手裏剣を投げる


しかし、敵に避けられる


…敵が避けた先に、天女様がいた


天女「きゃぁ!!」

天女様の肩に手裏剣が刺さる


やってしまった…


私は、みんなから嫌われてしまう……


小さいときの記憶がフラッシュバックする

母にも父にも見放された、一人ぼっちの感覚


敵「すきあり!!」


敵は、膝をついた私にクナイを振り落とした































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