原作沿い番外編

□花冠
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「花冠?」

『うん、花冠。』




夢の中で、また君と会ったんだ。
今度は花畑で遊ぼうよ




「どういうやつだ」

『花の冠だよ』

「そのままだな」




苦笑いして、オラはどうやって伝えたらいいのか考えた。




『花でつくって、わっかをな。でさ頭にのせんの』

「…??」




説明だけじゃわかんないみたいだから、実際につくってみようとなった。




『まずは…花を摘んでこないとな』

「つむ?花…を?」

『あんましブッチブッチ摘んじゃダメだぞ、使う分だけ摘むんだ』

「摘んだこと…ない…」




ブロリーが困ったように言うもんだから一緒に摘むことにした。

摘むといっても、もう足元にあるからそれを引っ張る…?感じで摘む




「え…?え?」

『力加減しねえとバラッバラになって使えなくなっちまうから、優しくな』

「優しく…」




ほら、と見せると異様な目で花を見てる。




「どうして、そんなにキレイなまんまなんだ?」

『ブロリーは力入れすぎるから、クッシャクシャになっちまうんだよ。』

「…………」




ブロリーはやっぱり、異様な目で花と悟凜を交互にみていた




「悟凜は器用だな…」

『そうか?ブロリーだってやってみなきゃわかんねえじゃねえか』




ブロリーは花をつかんでみる
つまんでいるとも言える。
なるべく弱い力で。




『それで、引っ張ってみ?』




プツン、といいおとが鳴りブロリーは驚いた




「オレが花を摘めた…」

『ブロリーはいつも壊してばっかだったもんな』




たったこれだけでも彼は自分を疑った。
いつもは花なんて気弾で燃やすか、星ごと消してしまうから、こんな事が自分にできるハズがなかったと思っていた

でも実際に花が自分の手の中にそのままの形で残っていた




『じゃあ次は花を編むか!』

「花を…あ…?」

『編む、だよ。こんな風に…』




小さな手を使って、器用に花を編んでいく悟凜をブロリーは興味津々でこれでもかというくらいに見ていた。




「凄いな…」

『ブロリーもやってみよ!』

「う、うん…」




それからというものの…



『あ、ちょ!?ブロッ!!?』

「え!?あ、あれ!!?」

『あちゃー…』

「………????」




花がプッツンと今まで編んできた所が切れたり…




「あああ!?」

『え?ど、どうした!!?』

「と、鳥!!?おい持ってくな!!!」

『(この世界にも鳥がいたんだな…)』




鳥に花冠を奪われたり…




「あー!!!鳥めええ!!!」

『……………』




その鳥にイラついたブロリーのストレスが溜まり…




「鳥めえ!!死ねえ!!!」

『あぁ!!ブロリーやめッ…』

「でも鳥があ!!花あ…」

『ま、まあそんな事もあるさ…』




ついにはブロリーが涙目になって鳥を殺そうとして…




『つ、次はあっちの花で作ろうよ!!』

「………………」




ブロリーにとって悪夢が続いた。
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