原作沿い番外編

□「死」
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パオズ山に、二つの声が響いた



「おぎゃあ!おぎゃあ!」

『おぎゃああ!』



その声の持ち主は赤子だった
二人の赤子はよく似ており、違うところは横髪の長さだけ、と言っていいだろう


唯一この山に住む老人、孫悟飯はその声に気がついた。
筍がりをしていた悟飯は声のする方へと歩いていく



「おお、赤子ではないか。元気に泣いておるのう・・・どこから来たんじゃ?」



悟飯は二人を抱き上げると、一人は悟飯の顔を思いっきり蹴る。するともう一人はその子を叱るように頭を叩く



「あたっ!元気の良い子達じゃのう、これ!」



悟飯があやしてやると二人は笑い、じゃれあった
すると隠れていた尻尾が出てきた



「尻尾じゃ!この子らには尻尾があるの!」



しかし恐れる事もなく悟飯は笑った



「右の子は悟空!左の子は悟凜じゃ!」



その声に反応したのか二人はじゃれあうのを止めた
そして顔を見合わせ、笑った



『きゃっきゃ!!』

「きゃきゃ!!」



会話しているような二人を抱えて悟飯は小さな小さな家へと歩いていった
優しい笑顔で・・・・・・・・・
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