平凡少女に願いを
□4話「壊わす」
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「ゴンベ、お前なんで俺の授業の時、毎回毎回寝るんだ?」
「授業内容が分からないから」
「それは、お前がいけないんだろ?毎回寝るから。後な、毎回赤点を取ると高校の内部進学もできないんだぞ」
「知ってます。」
「なら、毎回授業はねるな。それに比べお前の兄貴達は・・・」
「無理です。後、兄貴達の話しはしないで下さい。あの人達と僕は同じではないから・・・」
「あぁ、済まんかった・・・だが、今回のテスト赤点取ったらまずいぞ」
「えっ・・・マジですか?」
「マジで」
「・・・先生、諦めま・・・」
「諦めるな、まだ、道はる!!」
「そんな、ないで・・・」
「俺にはお前じゃ手に負えない。そこで、お前には理科の教科のためにだけの家庭教師をつける。しかも、喜べ!そいつは、学年1位だ。」
「誰ですか?」
「知らないのか?結構有名だぞ。そいつの名は・・・」
「嫌な予感しかしないんで僕帰ります。」
去ろうとした僕の腕を掴む。
「セクハラで訴えますよ?」
「それは。困る・・・だが、逃げるな。逃げなければいいんだ。」
「わかりました。名前聞いて帰ります。誰ですか?」
「柳だ。」
「やなぎ?」
「なんだ?知らないのか?テニス部のレギュラー入りしているやつ・・・」
「お断りします。勉強なら、兄貴達に教えてもらうので!!」
そういい、思いっきりドアを閉め帰って行った。
(僕の平凡を壊されてたまるものか!!)
そう思いながら、千郷がいる屋上へ行ったのだった。