平凡少女に願いを
□3話「平凡と非平凡」
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朝の 8時10分 正門付近
「名無しさん 、おはよう」
「あ、千郷おはよう。朝から煩いね・・・あれ・・・」
正門の少し先にはテニスコートがある。
「うん・・・私、今回の席替えで隣の席になった・・・というより、囲まれた・・・」
「それ大変だよね〜」
「煩い・・・あのギャラリーにいる女の子達が、そして隣にいる本人達も」
「知ってる。同じクラスだもんてか、誰だっけ?」
「私が覚えてる訳無いじゃない。まともに、クラスの人達覚えてる訳無い私が」
「あー・・・ま、僕達には関係ないか」
「そうそう、関係ないよ」
そういいながら、教室へ向かう
ガラッ
「この時間って静かで好き。皆、テニス部の人達の応援でいないんだもん」
「僕も」
辺りには、名無しさん と千郷しかいない。
このクラス全員の女子(この二人以外)は皆応援
そして、男子はチャイムギリギリにくるため、20分くらいは二人の時間なのだ。
「あー、さっきまで非平凡の道を通って来た気分だったから、この空間のに来ると平凡って感じで好き!ね、千郷!」
「だよねww」
「あ、そうそう。非平凡といえば僕の兄貴達ね・・・」
「どうしたの?」
「ポストにラブレターがいつも入ってるから凄い吐き気がした。」
「それ、最悪だね」
「うちの兄貴かっこよくないのにね」
「そう、翼君も縁君もかっこいいと思うよ。近くにいるから気付かないだけ。」
「そうなのかな・・・」
「そうだよ」
二人は、その後もたわいのない会話を繰り広げる
それはそれは、平凡な穏やかな日常が流れていった。
ポツポツと人というより、女の子達が教室に戻って来る。
テニス部の練習が終わった証拠だ
それに合わせて、二人の声も落としていった。
8時20分
クラスのほぼ全員が教室に集まる。
8時25分
朝のSHRが始まり、皆席についた
といっても、千郷の周りは煩いのだが
千郷は、煩くてイライラしているのを抑えるためにうつ伏せになり早く終われと心の中で呪文のように唱えていた
その光景を面白そうに見物をする
ゴンベ
そして、SHRが終わりすぐ様
ゴンベの所へ駆け寄る
そして、今までの愚痴をぶちまけようとしたその時廊下から黄色い悲鳴が巻き起こった。
☆千郷とゴンベは席が離れています☆