笑う傷の男の話
□August 14,2013
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アーカム精神病院
秘蔵ファイルNo.…
バットマンとジョーカーの会話
「よぉバッツィ。久しぶりだな。」
「何のようだ。」
「いやちょっと教えとこうと思ってさ。」
「なんだ。」
「日本じゃ八番目の月の14番目の日を『バットマンとジョーカーの日』っていうらしいぜ。ほら、『バトジョ』で814って。」
「………」
「………」
「………それで?」
「うん日本。」
「………ジョーカー………お前が私を呼び出したのは午前4時だぞ。もっとマシな話はないのか?」
「んーー……ここの服ダサくて死んじゃいそう、とか?」
「………もういい。私はお前の様に暇じゃないんだ。」
「おいバッツィ!少しはかまってくれよ!バッツィー!」
そこまでテープを流し、バットマンは静かに停止ボタンで再生を止めた。
エレベーターの開閉音が聞こえ、そちらを向くとアルフレッドが飲み物を持ってくるのが見えた。
「ブルース様、冷たいお飲物をお持ちしました。…………それで?」
「………………おそらく。」
バットマンはマスクも取らないまま飲み物を受け取り、モニターの前の椅子に腰掛けた。
椅子の横に落ちている新聞には、
「口裂け犯罪王 ゴッサムより現る」
「バットマンも海は越えられないか?」
という見出しが大きく日本語で書かれていた。
End