緋弾のアリア〜龍偵〜
□第5鱗
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5限目、強襲科の授業。俺は射撃訓練をする事にした。
「飛闇、何で今更射撃訓練なんや?」
酒臭い蘭豹に銃口を向けられながら聞かれた。
突っ込む部分が多すぎるため質問に答えておく。
「新しく変えたやつを慣らすためです。」
「あっそ」
興味を失ったようで他の生徒に向かっていった。
他の生徒は格闘戦の練習を行っている。
「さて、始めるか。」
とりあえず前に有る射撃用の人型の板にM1911A1を向け
ダァン!
頭の中央に命中。
「やっぱトカレフと違って反動がデカいか。まっ、すぐ慣れるだろ。」
次に9体だす。
ダダダダダダダダダァン!!!
「しゃっ!全弾命中!次だ」
今度はコンピューターがランダムに出すようにする。
弾倉を換え、構える。
ピー
始まりの合図だ。
ダダァン!ダァン!ダダァン!
「終了」
「流石だね、飛闇君。五発で全部倒すとはね。『AHS』は相変わらずってところかな」
不知火がイケメンスマイルを出しながら褒めてくる。見れば強襲科の皆が見ていた。一年は驚いている。
「それは不本意なんだけどな」
ちなみに板は全部で10体でてきた。五体は普通に、残り五体は壁と撃った弾丸同士を使った跳弾で頭部破壊した。
「さあ、こっから本番だ。耐えてくれよ」
「何をする気だい?」
不知火の質問に答えずに、
今度は30体出しその真ん中に銃を向ける。
「皆離れな!」
俺の手から銃口に赤い光りが移動し輝くのを見て
皆一斉に後ろに下がる。
「龍振爪」
銃口から赤い閃光が走り
ドオン!!!!
爆発音が轟いた。
「あれ〜?」
俺の疑問の声で皆が起き上がる。
そして見た。板どころか、防弾壁まで消し飛ばしてしまっているのを。