「L ong M ein」
□「2:はじめまして」
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「合流する予定の…アンディ…くん?」
想像していたよりも歳が近そうである。
「呼び捨てでいいよ。ふーん…キミが名無しさん…よろしく」
アンディは何かを考え込むかのように含みを持たせるが手を差し出す。
…どうするんだろう。
差し出された手をまじまじと見つめる。
同じように手、出すのかな。
アンディはまごまごしてる名無しさんの様子を見かねたのかぐいっと手を無理矢理繋ぐ。
「これ、握手っていうの。そんなのも知らないの?」
どこかのお嬢様だったのかな、と呟くアンディをよそに名無しさんはアンディと握手した自分の手を見つめる。
「あく、しゅ…」
はじめての握手は、小さくて、でも
しっかりと強さを持った、優しい握手だった。