長編

□東方海上郷
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幻想歴 博麗2年 幻想郷に海が出現
同年3月博麗の巫女率いる調査隊が出動
同年4月調査隊のメンバーである十六夜咲夜、魂魄妖夢が海上で発見、保護の後重症と判断され永遠亭に入院。博麗霊夢、東風谷早苗、霧雨魔理沙は行方不明
同年7月八雲紫は巫女代理の選定を開始
同年9月巫女代理及び巫女補佐が決定
同年10月就任式を敢行博麗の巫女代理に異変調査を依頼、巫女代理はこれまで書いて筆をおいた
「あとは紫さんにきかないとなぁ」
幻想郷に人里にある一角の家
辺りの家より少し大きめで裕福そうな家
ここにすむ一人の少女
稗田阿求
彼女の家は代々幻想郷の歴史を綴ってきた
「ここにいるわよ」
にゅっと何も無いところから上半身だけを出した女性
彼女は八雲紫
幻想郷の創始者であり博麗大結界を維持している者である
「うわ!急に出てこないでくださいよ!」
「で新しい巫女代理ならもう異変調査にむかったわよ」
その反応に飽きたと言う感じの態度である
「え!そんな!幻想郷最大級の歴史事件ですよ!新しい巫女を書かなきゃ・・・」
「だから!巫女代理!代理よ。新聞屋にも言ったけど代理よ。」
「代理って・・・実質そのまま巫女就任じゃないんですか?」
霹靂したという感じの反応に阿求は不思議そうな顔をした
「本来博麗の巫女は代々人間しかつけない。さらに巫女の生存ははっきりしているから新しい巫女候補は出現しないわ」
気難しい顔をして説明をする
「そうだったんですか。何せ幻想郷始まって以来の大騒動ですしこれは新しいことがかけそうです」
「そうよ。今回は代理をたてるだけだから幸いすぐに見つかったわ」
安心したように話を続ける
「で一体誰なんですか?強さからいったらレミリア氏とか西行寺氏が立候補してそうですが」
「そうね。調査隊の発見時にものすごい勢いできたわ」
その予想は聞きあきた口調だった
「違うということですか?それ以外に適正な人物は・・・」
「誰も想像がつかないと思うわ」
悪戯っぽい笑みを浮かべた
「?」
「湖上の氷精と妖精のトップ」
「へ?」
「代理と補佐の通称」
あわてて幻想郷縁義式を開き探すとすぐに出てきた
「え!?この二人に?」
「第二次調査隊には闇に蠢く光の蟲、夜雀の怪、宵闇の妖怪を選出したわ」
「え!ちょっと待ってください・・・って何で二つ名なんですか?名前をいってくれれば」
「新聞屋に止められちゃったのよ。だから二つ名でいったげたのよ」
それはただの屁理屈なようなとおもったが飲み込んだ
「それにしても力不足のような・・・何か訳がありそうですが」
その質問に紫は答えになっていない返答が返ってきた
「自然になったのよ」
「はぁ・・・」
「これでおしまいそれじゃあね」
スキマが閉じて紫は消えた
「取り合えず書かなきゃ」
筆を執りなおし再び編纂作業を始める

同年同月巫女代理チルノ、補佐大妖精及びミスティア・ローレライ、リグル・ナイトバグ、ルーミアの計五人の第二次調査隊が編成調査に乗り出した





「むー」
部屋の中には白い軍服を着こんだ少女が二人
片方は少々気が立っている顔をし、もう片方は困ったように微笑を浮かべている
「その・・・チルノ大佐?」
「だから!いつも通りに読んでよ!」
現在チルノたちは海上の船の中にいる。
妖精は連続で空を飛べるが他の妖怪は妖力に比例するためどこまで続いているかわからない海上では船を使うしかないのだ
そのため外の世界の技術と河童の頭脳を生かし弾幕勝負の補助に特化した戦闘艦を作り上げた
もちろんこの艦単体での勝負もできる
チルノたちがいるここは艦長室
「でもそういった方がここではいいんじゃない?」
「だって大ちゃんにそういわれるとなんか」
「?」
「恥ずかしいというか・・・とにかく階級をつけずに名前で呼ぶこと!」
言い終わると大妖精はくすくす笑ってチルノもつられて笑いだした
「結局紫さんに言われていたけど無理だよね」
「うん!さて大ちゃん!霊夢たちを探しにいこう!」
「うん!」
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