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「へぇ〜!咢くんのっ!へぇ〜っ!!」



物珍しいそうにナシ子を見る
イッキの幼馴染、リンゴの声が
昼休みの屋上に響いた。



「そうなのよ〜!
言っちゃ悪いけど
最初は、なんでこの子が?
って感じだったけどさぁ。
あれ見たら。
まぁ、お似合いだよねぇ!」



咢の彼女であるナシ子は流れ的に
このいつものメンバーと
行動を共にすることになった。



今は女子の中でご飯を食べている。



少し離れた所では
ブッチャを交えた男子群に
からかわれて

「ファーーック!!」

とキレている咢が見える。




「え、お似合いかなー?
嬉しい!」



照れながらも喜ぶナシ子は
咢よりも素直だ。


「ってゆーか、咢くんと
どうやって知り合ったん?」


「幼馴染だよ。
って言っても亜紀人くんのだけど。
咢が現れる前から
亜紀人くんとは幼馴染だったんだ。
だから、実際は亜紀人くんとの方が
付き合いは長いな。」


「あ、そいえば亜紀人くんも
そんなこと言ってたね。
だけど、よくもまぁ
あの子鮫と。
ぶっちゃけ、どこまでした?」


「ちょっと、エミリちゃん!
直球すぎっ!!
でも、結構気になる!」


「うん!すっげぇ気になる!
いろいろと想像つかないもん!」



三人の質問攻めに合いながらも
ニコニコ笑顔で答える。



「どこまでって……
ストレートに言ったら
ヤッ「ファック!!
なに言ってんだテメェはよ!」



もろストレートに
言おうとしたナシ子の頭を
咢がスパーンッ!と叩いた。



「いってぇな!
なに人の頭で
いい音奏でてんだオラ!!
脳細胞が潰れてバカになったら
どうすんだよっ!」


「これ以上バカになることはないから安心しろ。」


「あぁ?!!
ケンカ売ってんのかコラァ!」




また始まったよ。


他よりもちょっと激しい痴話喧嘩。




と、他のメンバーも慣れたのか
苦笑いしながら二人を見ている。




しかし、急にイッキがなにか
ショックを受けたように叫んだ。




「っってか!!
ヤッ…って……!
ヤったってこと?!!」




確かに…!と
みんなも咢とナシ子に注目する。



だが
ナシ子がなにか言おうとしたとき
咢の関節技が炸裂し
真相は掴めないままとなった。



プロレス(?)も終わったのか
元のポジションに戻って
食事を再開するナシ子。



真相が気になるメンバーは
ナシ子に詰め寄るが


「咢に怒られちゃうから。
ごめんね☆」


なんて、誰もが今更?!
と思うことをサラッと言っていた。



なんだかんだで
咢が一番みたいだ。




当の咢はお決まりの
ポジションに寝っころがり
寝ようとしている。


他のメンバーも各々騒いでいた。






ご飯も食べ終わり、リンゴ達と
おしゃべりに没頭していたナシ子だったが
咢に呼ばれた。



「ちょっとごめんね。」


と、リンゴ達に断りをいれて
そこに…咢のとこに向かう為に
ハシゴを登る。
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