L

□/01
1ページ/2ページ






「いっっっっきくぅ〜〜ん(はぁと)」


「あぁぁうぜぇ!!
朝っぱらからくっつくな!!!
かまぼこにすっぞコラァ!」



朝からイチャイチャ(?)している
亜紀人とイッキを見ながら
ニヤニヤとおもしろがってる
陸上部の女子のエミリと弥生。

ここにリンゴちゃんがいたら
楽しいことになりそうだったのになぁ。
なんて言いながら。


カズ達は各々にA.Tを磨いたり
エロ本を見てモンモンしたりしている。


そう、ここはイッキ達が通う
通称【東中】の1年生の教室だ。


つい先日
イッキ、亜紀人(咢)、カズ
オニギリ、ブッチャ
のメンバーで作った
A.Tのチーム【小烏丸】は
ダッシュ対決でバトルし
チーム小烏丸の初陣
初勝利を上げたばっかりだった。



「HR始めるわよ〜席着いてぇ〜」



ワイワイしている教室に
担任のトンちゃんが
相変わらず肌をさらけ出しながら
入って来た。



「今日ねぇ、鰐島くん以来の転校生が来たの!」


「まじー?!男?!女?!!」
「うおお、もしかして可愛い子??」
「なに言ってんの男子!カマーン!イケメン!!」



さっきまでとは違う騒がしさになる教室。

イッキ達も興味津々に騒いでる。

そんな中
亜紀人は全く興味ないらしく
ニコニコとイッキを見ている。



「女の子よ〜。じゃぁ、入って来て〜!!」


女子の項垂れた声と
男子の歓喜の声が
相互に聞こえた。



ーーガラッ


前のドアが開き
みんな視線を向ける。


亜紀人も興味が出てきたのか
目だけを動かした。


入って来たのは
長いと思われる深い赤色の髪を
上でオダンゴにして
右目を髪で隠した
少し小柄な
相当可愛い女の子だった。



「こんにちわ。
今日から皆さんと一緒に
勉強させて頂きます
ナシ田 ナシ子です。
よろしくお願いします。」



そう言い終わり、ニッコリと笑顔を向けるナシ子。



うおおおお!!
と歓喜の雄叫びを上げ。

彼氏いんの?!
なんでこんな時期に?!
前はどこに住んでたの?!
などと
質問を投げ掛ける男子達。



女子ですら
見惚れる笑顔を見せながら
答えれるだけ答えて行く。


あたし、エミリってーの。
よろしくねぇ〜。と、
エミリが話しかけたのを筆頭に
他の女子とも既に
コミニュケーションをとっていた。



連絡事項はそれだけなのか。

トンちゃんも
担任とは思えないほど
一緒に混ざって談笑しているため
朝のHRはこれで潰れそうだった。



「あれ?
もしかしてA.Tやってるんですか?
あたしもしてるんですよ。」



イッキやカズ達は
教室でも履いてるから
分かったんだろう。



「おう!
チームも作ってんだぜ!」


「そうなんだ〜!
なんてチームなんですか?」



意気揚々に言うイッキに質問を返す。



「つってもこの前
初陣キったばっかだけどな。
小烏丸ってチームだ。」



「小烏…丸…。」



とても聞き覚えのある名前に思わず呟いた。


それは
戦った事があるからでも
近くを支配しているチームに
所属しているからでもなく。

ある理由で
自分が一番気にしている
チームだったからだ。


しかしそんな事には
気付くはずもなく
イッキは説明を始めた。



「そう、小烏丸!
メンバーは俺と
そこのニット被ったカズ
それにあそこのオニギリと
別のクラスだけど
昔夜王って言われてたブッチャ
…そしてコイツらだ。」



と言って、隣の亜紀人を指差す。



指差す人物を見てナシ子は固まった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ