デュラララ

□登録
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「禀!おでかけしよ!食材買いに行かないとダメだし、パーティーの時間はまだまだあるから!ね!」

「うん…」



ダメだ、暗い!
むっちゃ沈んでる!
禀の周りからドロドロしたオーラがでてる。
これじゃぁ、せっかくの外出も楽しくないよ…

私が困っていると、臨也が禀と目線を合わせるように屈み込んだ。

「禀ちゃん」

「はい……?」

「携帯の番号登録させて」

「え…?」

「校門の時に約束したよね?」

「あ……はい。でも…あの…私、登録のしかた分からないので…」

「うん、俺がやるよ」

「あ、ありがとう…ございます」


禀は携帯を臨也に渡した。
臨也は携帯を受け取ると自分の番号とアドレスを登録した

「はい、禀ちゃん。ありがとう」

「あ、ありがとうございます」

「それにしても禀ちゃん…」

「?」


急にクスクス笑い出した臨也に禀はハテナを浮かべた。

「登録してるの、ご両親と藍だけなんだね」

「……えっと…。わ、私…友達…いたことないんです…。前の学校でも、できなくて…」

「へぇ〜…じゃぁ、俺が一番目の友達だね」

「え…」

「友達いなかったんだろ?だったら、俺が一番最初の、禀ちゃんの友達だね」

「友達…ですか…?」

「うん」

「!!!!…あ…ありが、とう…ございます…///」



今の一部始終を見て、私は驚いた。
友達0だった禀が転校初日に友達ができたんだもん。
もしかしたら、禀と臨也は相性がいいのかな…。
私と臨也は決してあわないけどね。


臨也のおかげでテンションが戻った…いや、最初よりかなりあがった禀。
こうして私達は外出することにした。
 

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