ハートのクイーンのお遊び

□豪快に行くぜ!
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船は錨をおろし、止まった
リリィはいつものようにマーベラスに抱っこされながら降りる
マーベラスは地上に降りるとどこからか取り出したスピーカを持ち、話し出した

「邪魔するぜ、地球人共
俺達は海賊戦隊ゴーカイジャー、俺はキャプテン・マーベラス
この星には宇宙最大のお宝があるよな
大人しくありかを教えな!!」

おしえなーとマーベラスの真似をするリリィ
だが人々はざわざわするだけで何も言わない
しびれを切らしたルカがマーベラスからスピーカーを奪う

「隠すとためになんないよ!!」
「駄目ですよ、ルカさん」

今度はアイムがルカからスピーカーを奪う

「ごきげんよう皆さん、ではそこの庶民の方!!」

と言ってサラリーマンの男を差した
男はおどおどしながら自分を指差した

「はい、貴方です」
「はい!!」
「何かご存知ありませんか?」
「はっ何も知りません」
「噂もお聞きになったこともありませんか?」
「はっ申し訳ありませんが地球上で知る者はいないかと、ね?」

隣の女性に意見を求めた
女性は戸惑いながら頷く、すると周りにいる人間も頷いた

「あらまぁ」

アイムはそのままマーベラスを見た

「どうも話が違うな」
「だから僕は何回も言ったじゃん」

と言ってハカセはルカの肩を揺すった

「あう・・・」

ルカがハカセにエルボーをくらわした
その光景をリリィに見せないようにちゃんと目を塞がしてから

「どうするの、マーベラス?」
「う〜ん・・・メシだな」

その言葉に皆呆れている

「でもこの星のお金がないよ
どうするの?」

マーベラスは立ち止まると

「・・・ルカ、指輪」

そう言って手を挙げた、ルカは意味がわからないという表情でマーベラスと指輪を何回も見た

「え〜」

ルカは意味がわかったらしくうなだれている

「?ハカセ、ハカセルカどーしたの?」

ハカセはチラッとリリィを見ると

「リリィは知らなくていいことだよ」

と言ってリリィ頭を撫でた
リリィはリリィなりに納得した

「さ、行こっか」

そう言ってハカセはリリィの手を握って歩き出した
しばらく歩いているとマーベラスは宝石店に入っていった

「早くしろ」
「・・・たくっ」

ルカは渋々指輪を見せた
お店の人は指輪を鑑定し始める

「これはすごい、1000万で引き取らせて頂きます」
「まぁ、そんなもんか」

マーベラスは興味なさそうに言った
ルカは近くにいたリリィを抱き上げて

「慰めて、リリィちゃん」

と言ってリリィを抱きしめた、その際リリィはウッと締まったような声を出した

「・・・たくっ、いい?あくまで貸しだからね、ちゃんと利子付けて返してよね!!」

6人は町を歩いていた

「絶対返す気ないよ」
「そうなのですか?」
「アバウトな奴だからな」

マーベラスは周りを見ながらいきなり止まった、ルカはお金を数えていたためぶつかった、ルカの後ろを歩いていたリリィもぶつかった

「結構いい星だな、この手の星の料理は食いもんが美味いんだ」

その言葉にハカセが反応した

「じゃあ折角だから高級レストランでゴージャスに行こうよ」
「お?」
「「お?・・・なんでここ?」」

ハカセとルカはうなだれた

「いい匂いじゃねぇか、旨そうだぜカレーってやつは」
「わかるけどさ〜」
「このような庶民の生活、いい経験ではないですか?」
「そりゃぁアイムには珍しいかも知れないけど」

お金を触りながらルカはアイムに言う

「で?どうやって宇宙最大のお宝を探す?」
「焦んな、食わなきゃ頭が回らねぇ」
「おなかすいた〜」

そう言って腹を抑えるリリィ

「お子様カレーお待たせしました」

店の人はリリィの前にカレーを置いた
リリィの目はキラキラ輝いている

「おいしそ〜いただきま〜す」

リリィはカレーを一口食べた

「おいし〜」

店の人はリリィの言葉を聞きながら他の人煮カレーを配った

「お待たせしました、サファリ特製カレーです」
「「うわぁ〜」」
「美味しそうですよ、頂きましょう」

まさに皆がカレーを食べようとした瞬間、大爆発が起きた
お店の中にお金が舞う、ルカは放心状態だったがお金を拾い正気に戻ったのか

「あ〜あたしのお金」

と言って落ちたお金を拾い始めた

「・・・おい、カレーはどうなる」
「どう考えても無理です」

店の人は手を×にした
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