ハートのクイーンのお遊び
□nightmare
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プロローグ
ざぁぁぁぁぁ
雨が降る森の中、臨獣拳頭首、理央とその右腕メレは森を歩いていた
「・・・ん？」
理央は森の深くに何かが倒れているのを見つけた
「理央様、いかがなされました？」
メレを無視し、それに近づいた
「（人間か・・・）」
倒れていたのは人間の少女だった
「人間・・・
理央様！？」
理央はその少女を抱き上げた、長いあいだ雨に打たれていたのだろう、少女の体は冷たくなっていた
「帰るぞ、メレ」
「しかし理央様
・・・はい」
メレは何か言いたそうだったが、理央に睨まれ黙った
「一人は嫌だよ・・・」
少女の言葉は弱々しくか細いものだったが、理央には聞こえたらしい、顔をしかめた
少女は泣いていた………