I feel…
□鍵
1ﾍﾟｰｼﾞ/46ﾍﾟｰｼﾞ
―ほんっと!美雪って頼りになるよな!
―ありがとう!!美雪、大好き!!
いつも浮かぶのは君の笑顔。
太陽よりも眩しいあなたは
私の心を惹きつかせて離れさせようとしてくれない。
こんなに好き、なのに。
あなたの言っている『好き』と
私の『好き』は別物。
誰よりも私はあなたに近い存在なのに
あなたと私は遠い。
埋めようの無い0センチはどう埋めるの?
私は昔から変わらないのに
あなたは季節を重ねて行く毎に変わっていく。
大人に成長していく君。
ずっと子供なままの私。
幼い日の面影はもう無くて
昔あんなに一緒に居たのに。
幼いときはただの幼馴染ってずっと思ってた。
なのにあなたはどんどん男らしくなって
手の届かない人になってしまったんじゃないかって。
いつかあなたが言ってくれた約束も言葉も
全て無かったことになっているの?
お願い、どこにも行かないで。
私の傍に…居て。
この願い、届いて欲しいけど
届いて欲しくない。
もし届いてしまったらどうなる?
きっと優しいあなたでも
ハナレテイッチャウンジャナイノ?
鍵。