□魔法使いと海賊のハロウィン!
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これはまだゴーカイジャーが宇宙最大のお宝を探していた頃、瑞貴からあることを告げられた。


「「「「「ハロウィンパーティー?」」」」」

「うん。魁が小津家のハロウィンパーティーに招待してくれたんだ。仮装して来るようにって」

「マジレンジャーのみなさんとハロウィンですか!? 楽しそうですね!」


ヒャッホウと喜ぶ鎧にニコニコと楽しそうに笑う瑞貴。だが、異星から来たマーベラスたちは地球の文化を知らないので顔を見合わせたりした。


「ねぇなんなの? その『ハロウィン』って」

「あっ、そうか。ドンさんたちは他の星から来たから知らないんですね」

「ハロウィンは秋の収穫を祝ったり悪霊などを追い出す宗教的な意味合いなんだけど、今じゃカボチャを顔に模してくり抜いたジャック・オー・ランタンを飾ったり、仮装して他の家からお菓子をもらうの。そのときは『Trick or Treat』って掛け声をするんだ」

「トリックオアトリートってなんですか?」

「そうしたらなんかあるの?」

「日本語に訳すると『お菓子くれなきゃイタズラするぞ』……要はお菓子をもらいに行くの」

「なんだ肉はもらえねぇのか」

「マーベラスはそればっかりだな」

「……ちなみに主にもらえるのは子供ね」


お菓子ではなく肉をもらおうと考えてるのは大人と子供の違いだろうか。――いや、マーベラス限定かもしれない。


「仮装って、何を着るんですか?」

「普通はオバケなんですけど、今じゃ王族や海賊、他にもコスプレする人が多いですね」

「っていうか、みんな、一緒に行ってくれるの?」


てっきり(鎧はともかく)拒否されるとは思ったが、意外と興味津々である。一応魁からは『ゴーカイジャー全員で』と招待を受けているが――。


「パーティーってことは肉食えるんだろ?」

「せっかくだからな」

「なんか面白そうじゃん」

「地球の文化も興味あるし」

「楽しそうです!」


全員行く気のようだ。ハロウィンに興味を持ってくれたのも嬉しいし、さらに楽しんでくれれば尚更嬉しい。……約一名は思いっきり趣向が違うが。
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