姫君の遊戯

□第一話 双子とホストと特待生。
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南校舎の最上階

北側廊下つきあたり 未使用無人の音楽室

夕季『ホスト部なのです 、と』

ここ、私立桜蘭学院は一に家柄二にお金

財ある者は暇をもてあます。

ホスト部とは暇をもてあます高等部美麗男子(性格に難あり)七人が同じく暇なお姫様方をもてなす

超金持ち学校独自の華麗なる遊戯なのであります。

おっと失礼、申しおくれましたが、お…私、須王夕季と申します。

一応、ホスト部員です。









夕季『ごめーん 遅れ「あ、あの〜 べんしょ〜」ん?……あ 特待生の藤岡さんだ』

その藤岡さんがルネの花瓶(800万くらい)を割ってしまったようだ。

きっと迷いこんでしまったんだろう。

運が悪い。

光邦「あっ!ゆうちゃん!」

夕季『どうも、ハニー先輩。一体何があったんです?』
光邦「えっとねぇ ハルちゃんは勇者なんだって!」

聞いた相手が悪かったようだ。
夕季『光、馨、説明。』

光「特待生の藤岡くんが間違えて入ってきて」

馨「でていこうとしてルネの花瓶わっちゃったんだよ」

光&馨「「とうてい庶民には弁償出来ないよねぇ」」

夕季『あー……うん、もういいや、ありがとう。』

つまり、藤岡さんにはあまり罪はないと思うが………

夕季『運が悪かったと思ってあきらめてくれ。』

硬直している藤岡さんの肩に手を置き言う。









あんまりですお母さん

貴女亡き後金遣いの荒い父との生活苦節十年

必死の努力でやっと入ったこの学院で、自分はホスト部とかいうわけのわからん軍団につかまってしまいました。

byハルヒ











「夕季くんは夏は何処へつれてってくれるの?」

夕季『そうですね……貴女と二人きりになれる場所へ行きたいですね』

「夕季くんの好きな音楽は?」

夕季『貴女が好きな音楽が私の好きな音楽ですよ。』

「今日はケーキを焼いてきたのv食べてくれる?」

夕季『なら、貴女が食べさせていただけませんか?』

「やだ夕季くんたらv環くんと同じこと言ってるわ?」

夕季『双子なので考えが似てしまうのですね。』

ちらっと環を見る

口から砂をはきそうなくらい甘いセリフが飛び交う。
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