secret

□無題
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「テミン、君は死んだ人はどうなると思う?」

オニュヒョンは読んでいた本から顔を上げ聞いてきた。

「どうしたんですか、急に」

「いや、今読んでた本が主人公の女の子が問いかけているシーンで、テミンはどう考えているんだろうと思ってね」

「そうだったんですか」

「で、君はどう思う?」

「僕は死んだら無、になると思います」

「無?」

「はい、感情もない、自分が何者かも分からない、考えることさえ出来なくなる気がします」

「なるほど…」

「オニュヒョンはどう思いますか?」

「僕?僕は繰り返されるじゃないかな」

「繰り返される…?」

「そう、人には前世というものがある。ということは、今の自分も来世の人にとっては前世になる。よく、TVとかで前世が影響してどうたらこうたら。とか言うだろ?前世のことが現世に影響するなら、前世と似た経験をしているって考えても不思議じゃない。だろ?」

「じゃあ、オニュヒョンが僕を好きなのもオニュヒョンの前世と僕の前世が関わっていたからなんですかね?」

僕は楽しくなっていた。

「君はロマンチストなんだね」

オニュヒョンは食い付いた僕を見て微笑んだ。

「オニュヒョンもロマンチストになりますよ。100日記念日にヒョンわざわざ休みとってまでサプライズしてくれたじゃないですか」

悔しくてオニュヒョンのロマンチストなところを探した

「生意気になったなぁ」

「ヒョン達のお陰です」

ヒョンはくすくす笑った。僕もつられたように笑った。

話すことが無くなった僕たちはそれぞれの時間を過ごした。
ヒョンは読書の続き、僕はTVを付けながら適当にあった雑誌を読んでいた。

「そうだ、テミン。屋上に行かないか?」

オニュヒョンは本から顔を上げ聞いてきた

「屋上?」

「そう、練習生のときによく行ってただろ?」

「いいですけど、でもどうして急に?」

「なんとなく懐かしくなってね」

「本は読み終わったんですか?」

「あと、30ページってとこかな」

「じゃあ、読んでていいですよ。その間に僕準備しますから」

オニュヒョンの格好に比べ僕はまだスウェットの状態だった。

「そうか、じゃあ準備が出来たら教えてくれ」

そう言うとオニュヒョンはまた本の世界に入っていった。



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