secret

□関係ない
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「お待たせしました。カプチーノとサンドイッチです」

営業用の笑顔を浮かべて商品を渡す青年、イ・テミン
彼はこのカフェの看板店員。今年19歳になるのに対し少し童顔で可愛らしい笑顔、明るく染めた茶色いふわふわとした髪、それに比べ身長は175cmスラッとした体型。そのお陰で何回か雑誌の特集に乗っていたりする

そんな彼はある人に恋心を寄せていた。
その人は、昼休みの時間になると毎日と言って良いほど彼の職場に現れる

スーツを着こなし少し笑うと左頬にえくぼが浮かぶ。名前はパク・ジョンス。だが、前一緒に来ていた友達にはイトゥクと呼ばれていた。

今日もあと少しで昼休みになる。テミンは来るか不安になりながらも、その時間が来ることが楽しみだった

するとドアが開き客が入ってくる。ジョンスだ。テミンは頬が緩くなるがジョンスが自分のレジに来たため直ぐに気を引き締め笑顔浮かべる

「いらっしゃいませ」

「コーヒーのブラックとサンドイッチひとつ」

「はい、1000円になります」

いつも通りに仕事をこなす。

商品を渡すまでの少しの時間テミンはジョンスを見つめる
茶色い髪に綺麗な肌。身長は自分とあまり変わらないのにカッコいい

「君、雑誌出てたでしょ?」

「え?」

不意に話し掛けられ驚き聞き返してしまう

「この前雑誌載ってなかった?」

「あ、はい。ちょっとだけ…」

「雑誌読んだときすぐ分かったよ、ここの店員さんだって」

「そうなんですか?」

「あぁ、ほぼ毎日来てるからね。君毎回いるし」

「僕も唯一覚えてるお客様はあなた1人です」

ジョンスが笑いつられるようにテミンも笑う

「そんなに覚えやすい?俺」

「毎日きていたら自然と覚えますよ」

テミンは笑いながら出来たサンドイッチとコーヒーを彼に渡す

「お待たせしました。ブラックコーヒーとサンドイッチです」

「あぁ、ありがとう。もし休憩だったら一緒に食べない?」

「いいんですか?」

「毎日1人は少し寂しいからね」

苦笑するジョンス

「それなら是非っ!!」

テミンは自分の分の昼食を買い空いてる席に向かい合わせで座る

「君名前、テミンくんだっけ?」

「あ、はい。イ・テミンです」

買ったイチゴのジュースを飲んでいるとジョンスに聞かれる

「いくつ?」

「今年19になります」

「若っ!!俺と10も違うじゃん」

ジョンスは驚きを隠さずにサンドイッチをつまむ

「あの、あなたの名前は…?」

「あぁごめん、言ってなかったけ、パク・ジョンスちなみに今年29で、みんなからはイトゥクって呼ばれてる」

「じゃあ…イトゥクさん?」




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