secret
□雲
1ページ/4ページ
「オニュヒョンって雲みたいですよね」
ふと思ったことを口に出すテミン
「どうしたんだい?急に」
オンユは読んでいた本から顔を上げよくわからないと言うような表情をする
「いえ、ふと思っただけなんです。オニュヒョンは雲みたいだなって」
「僕が雲…」
オンユは本を机に置き自分の顎を触る
「オニュヒョンが知らない間に少しずつ少しずつ薄くなっていつの間にか消えてしまう感じがするんです」
「つまり、テミナは僕が居なくなってしまう感じがするのか?」
「そう言うことなんですかね?僕自身も分からないんです。でも、この幸せな時間がずっと続くとは限らないと思うと悲しいんです」
「確かに、僕とテミナがこのままずっと一緒にいれるかと考えると難しいかもしれないね。もしかしたら、君が僕じゃなく他の女性を愛するかもしれないし、僕が君じゃない女性を愛するかもしれない。
けれど、これと僕が雲みたいだと言う例えは関係してるのか?」
.