連載もの
□生徒会長の一日
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俺の名前はユーリ・ローウェル。
この個楽歩学園の3年で現役剣道部員だ。
そして、現在進行形で追われている。
俺を追いかけているのは幼馴染のフレンと後輩のウルキオラだ。
もちろん捕まれば殺される。
故に今は何が何でも逃げねばならない!!
「さあーて・・・どこに隠れるかねえー」
この学校にあるもの、場所などはほとんど頭に入ってる。
しかし、あまり同じ場所に留まり続けるのはハッキリ言って危険すぎる。
だから誰かに匿ってもらう方法をよくとるわけだが。
「今日は誰に匿ってもらうかね・・・お!!」
悩んでいた俺の前方にいたのはザンザスだった。
ザンザスは俺の同級生で、このあたりの不良をまとめ上げている奴だ。
本人のことは詳しくは知らないが嫌いなタイプじゃない。
まあ、善は急げって言うしな。
「よーザンザス!」
「てめえか。どうせまた尻尾まいて逃げてんだろ」
「たりめーだ!!誰が好き好んであんなのやるかよ!!」
全くだ!俺は生徒会に入る気も会長になる気もさらさらなかった。
けど、幼馴染のフレンにまんまとはめられて今に至るわけだ。
「フン、好きにしろ」
「やりい!」
ザンザスはあまり物事を深く追求してこねえ。
ある程度の距離を持って接してくれる。
そこがザンザスの長所だと俺は思う。
「どうなっても知らないがな」
何のことだ、と思っていたその時・・・
「おっザンザス!こんなところにいやがってってヴぉおおおおおおい!!!なんでてめえがここにいやがるんだあああああ!!!!」
今目の前に現れたのはザンザスの右腕のような存在のスペルビ・スクアーロ。
スクアーロは俺がほとんど面白半分と腹いせで無理やり生徒会に入れたんだよ。
ってことはつまり・・・
「てめえ!!やること山積みじゃねえか!!
こんなところで何油うってやがる!!!」
スクは声がでけえから一番見つかりたくなかった奴だ。
・・・ハッキリ言って失敗した。
「そんなんおれじゃなくてお前らでやりゃいいだろおお!!」
そう叫びながら俺は逆方向に向かって走り出した。
「ふ・・・ふざけんなあああああああ!!!待ちやがれこのヤロオオオオオオ!!!!」
やっぱ追いかけて来るか。
・・・てか無駄に気迫があって恐ろしい事になってんぞおお!?
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