連載もの3
□地獄の沙汰も仕事次第
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あの世には天国と徐獄がある。
地獄は八大地獄と八間地獄の二つに分かれ、更に二百七十二の細かい部署に分かれている。
戦後に人口爆発、悪霊(貞子とか)の凶暴化。
あの世は前代未聞の混乱を極めていた。
この世でも統治に欲しいのは冷静な後始末係である。
が、そういう陰の傑物はただのカリスマよりもずっと少ないのだ。
「ちっちゃな頃から悪ガキでぇ〜♪」
地獄閻魔殿で歌を歌っていたのはソフトバ・・・白い犬のシロである。
「シロ〜、少しは静かにできないのか?」
シロを咎めたのは猿の柿助。
そしてシロと柿助の上を飛んでいるのは雉のルリオである。
「まぁいいじゃねえか。シロから歌を取ったら何にも残らねえんじゃねえのか?」
「ルリオ酷い!!」
「それはいいとして、今日鬼灯様いるかな?」
「いるんじゃないか?あの人なら今日も出勤しているだろう・・・多分」
「あ!いたいた!鬼灯様〜!!」
「あ!!シロ待て!!」
柿助の制止の声も聞かずにシロは駆けだした。
そしてシロは黒い着物の裾を引っ張った。
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