Second book
□ティアの心
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あの戦いのあと、ルークが帰還してから三日がたった。その間、私はなぜか彼と話すことができずに、逃げ回っていた。そして、胸がなぜか苦しかった
「ハァ」
「どうかしたのかティア?ため息などついて」
「きょ教官すみません。お恥ずかしいところを」
「いや、それよりどうした。ザレッホ火山での任務から帰還して以来、お前がずっとどこかうわの空だと皆が、心配しているぞ」
「そうですか。すみません」
ティアが申し訳なさそうにあやまる
「ルークも心配していたぞ。怪我でもしているんじゃないかと」
「るルークがですか///」
ティアの顔が、とたんに真っ赤になる
「…胸が、どこかもやもやして苦しいだろティア」
「え」
なぜわかったんだろう?と、驚いてしまう
「なぜわかったと、いった顔だな」
「はい」
「これは女だけがもつ勘だな。きっと」
「はあ〜?」
意味がわからず、首をかしげていると、リグレットが昔のように頭をなでてくれる
「ティア!明日は休め。少し気晴らしをしてこい」
「えしかし」
「仕事なら大丈夫だ。お前のぶんは、もうおわってるしな。アニス達の手伝いは、私がやっておいてやるから」
「そんな」
迷惑をかけたくなくって断るが、その調子では無理だろと、いわれしかたなく納得する
「おやおや、ずいぶんみないうちにティアもかわりましたねえ」
「きてたのですか。カーティス大佐」
「はい、少し用事がありましてね」
「そうですか、ガイラルディアは元気ですか」
「はい、それはもちろん。今日も、飛空挺をとばして快く、私をおくってくれましたよ」
「はあ〜」
やはりかわってないなとおもい。ガイの身を案じるリグレットだった
「ティアも恋煩いとは、時が流れるのは早いですねぇ」
「そうですね。しかし、大佐は私が入団した時から、かわらずお若いままですけど」
「いえいえ!最近、節々が痛くてきっと歳ですね」
「また、ご冗談を」
「いえいえ、本当ですよ……しかし、あなたに似てきましたね。ティアは善くも悪くも」
「そうですか」
「はい」
話しながら、廊下を二人があるいていった