Second book
□紅と雪
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「わー!降ってきちゃったはやく帰ろうティア」
「そうねアニスでも…」
空を見上げ物思いにふけっているティアに、あきれたのか寒くて早くしてほしいのか、アニス声が響く。
「ティアー」
「あごめんなさい」
「もうこうゆう風景は、格好いい彼氏と並んでみるからいいんだよ」
「そうかしら?」
「そうなの!」
力説するアニスに、半分あきれながらあいずちをうつ。
「でもさ」
「なに?」
「ティアって、いつになったら彼氏つくるの?」
「彼氏って//」
真っ赤になりうつむいてしまう。
「だっていっぱい告白されてんのに、断ってばっかなんだもん」
「私は、仕事が大事だからいいのよ」
「つまんないなあ」
「それより、はやくいきましょ」
「はーい」
二人が、あるいていくと悲鳴が聞こえる。
「アニス!」
「あーあもうどこの馬鹿よこの寒いのに」
悲鳴のしたほうへと走っていく。