Fifth book

□黒幕
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デオ峠


南ルグニカ大陸を南北に分断する南ルグニカ山脈を貫通し、鉱山都市アクゼリュスへの王国側の重要な交通路となっているこの街道に今、張り詰めた空気が漂っていた

「結構な数だなこりゃ」

「先日の衝突によりキムラスカは、デオ峠をぬけた場所に建設中だった最前線要塞をマルクトの譜術兵器に破壊され、デオ峠までおいやられてしまったようです」

「成る程、これは誤算でしたね。これでは、プラン1はだめですね。しかたありませんプラン2に切り替えましょう」

「地雷はどうすんだ?」

ルークのもっともな質問に

「当然使いますよ。しかし、ラフレシアを先に投入しましょう」

「食人植物なんかどうする気だ?」

今度はアッシュが問う

「貴方達兄弟は、本当に頭の回転が遅いですね」

にっこり微笑んでいう

「んだと!」

「アッシュと一緒にす「黙れ!」

リグレットが一括し、二人が黙る

「ラフレシアの繁殖能力を増強させての街道封鎖ですね」

「さすがは、リグレットですね。その通りです。しかし、ラフレシアが異常繁殖しても困ります。そこでケルビウムの地雷によりラフレシアの繁殖能力の抑制を図ります。ラフレシアが死ぬまで約一ヵ月は戦いなどできない禁跳区域になるでしょうから、万事解決ですね」

「初めからこちらのさくせんをつか「こりゃただの時間稼ぎだろうが」

アッシュがいいおわる前にレイラが口をはさむ

「その通りです。だからこの間に黒幕さん達をたたきます。本当なら、もっと楽に事が運ぶ予定だったのですが、残念ですよ」
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