Fourth Book

□皇帝
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「陛下をお守りせよ。近衛隊の意地をみせよ」

圧倒的な力で突き進むディムロスへと、近衛兵が向かっていくが、ことごとく葬られる、しかし、それでも、迷いなく兵はむかっていく

「もうよいのです。私を差し出しなさい」

「なりません。陛下は我が国の希望、生きて再び、この国を復興させるお方、このようなところで、命をおとされるなど許されませぬ」

「しかし」

「我らのことをおもうならば、いってくださいませ陛下」

周りを見渡せば同じようにこちらをむき、びざまづいていくように促していた

「……すみません」

「いいのです。陛下を守ると誓った日に、すでに、この命、陛下に捧げております」

ネフリーを脱出用の飛空挺にのせ、再び、迫りくるディムロスへと向かっていった

「我らが希望は旅立たれた。我らの勝ちだ」

最後の一人となった近衛隊の隊長は、笑みを浮かべ倒れた

「敵ながら見事だ」

最後の一人になるまで、戦いぬき、近衛兵達は散っていった

「この者達を、丁重にほうむってやれ」

「はっ、逃げたネフリーについては」

「後はアトワイトがなんとかするだろう。兵に休息をとらせよ。明日にはまた、たたねばならん」

「はっ、了解いたしました」
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