Fourth Book

□皇帝
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ケテル王国
首都ケテルブルグ


「なぜだ。我らは同盟を結べし同士、なぜ我らを」

「皇帝陛下が、神となられるためだ。宰相殿」

「馬鹿なことを、わかっておいでだろう貴君もディムロス殿」

「星の涙をぬぐいされるのは、あの方だけだ」

「哀れなり」

宰相を炎がつつみこみ焼き尽くす、その後、炎を纏い、凍り付くようなこの大陸でさえ、その力は衰えず、一人、無人の野をいくがごとく、ディムロスは城を瓦礫へとかえた
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