Second book

□絆の力
4ページ/12ページ

「どこかで、勝敗が、決したようだ」

「そのようですわね」

肩を切り裂かれ、弓をにぎることが、すでにできなくなったナタリアの目の前には、依然、余裕を浮かべてたつエルレインの姿があった

「この者に、破壊による慈悲を」

槍に、力が集まっていく

「トリニティスパーク」

「クッ」

雷がナタリアを襲い、倒れる

「安らかに眠れ」

エルレインが、去っていこうとすると、ナタリアの身体が輝き、起き上がる

「頭のまわる王女だな。リヴァイブをかけていたか」           
「聖炎の裁きですわ!ブラストエッジ」

「無駄だ」

エルレインの周りに張り巡らされた防御壁が、炎からエルレインを護る

「何度やっても同じ」

「やってみなければわかりませんわ!聖なる雷よ!ヴォルテックライン」

雷撃を宿らせた矢がエルレインに放たれるが、やはり防御壁にかき消される

「まだです」

ブレイブフィードを放ち、さらに飛び上がり

「砕けましてよ!ストローククエイカー」

次々に技を放っていくが、やはりエルレインにはとどかず

「終わりにしよう」

槍の先に力が集まっていく           
「待っていました。刄に更なる力を、シャープネス」           
エルレインが唱えおわる前に、シュトルムエッジがエルレインを襲い、初めて防御壁をぬける

「クッ、貴様」

「厄災を滅せ、カラミティベイン」

「グッ、呪咀か」

防御壁が弱まる

「堅き護りを!バリアー」           
「調子にのるな」

槍に力が集まっていく

「砕けるがいい、トゥインクルスター」

閃光がナタリアを襲い吹き飛ばす

「グッ、負けられないのです。輝ける青よ!、エンブレスブルー」

多数の氷の刄が、エルレインに突き刺さる

「カハッ…この程度で、ミックスマスター」

空間の歪みがナタリアを襲う

「グッ」

ぎりぎりのとこでかわし、さらに追撃をしようとするエルレインに矢を放つ

「グッ」

「降り注げ!星光!…アストラル・レイン」

大量の矢が、超高速でエルレインを襲い、矢がエルレインを貫く

「馬鹿な、私が負けるな……ど」

エルレインが血を流し倒れる

「あなたは、たしかに強かったです。しかし、力におぼれるあまり、大切な物を見失ったようですね」

傷ついた身体を癒し、仲間の助けになるために、しばしの休息を戦士はとる
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ