Second book

□絆の力
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エデン地下機関室


「きたのか、ヴァンデスデルカ」

「俺が、起こした過去の過ちを今ただす」

「できるかな貴様等だけで、リグレットいやジゼルオスロー、貴様の相手はイシターだ。存分にやれ」

リグレットに、女兵士が襲い掛かる

「ジゼル!」

「私は、大丈夫!あなたは過去の清算をしてくださいヴァンデスデルカ」

リグレットが、その場を離れるように、イシターを誘導していく

「失敗したな。貴様の死体をみせるつもりが」

モースの身体が膨れ上がり化け物とかす

「すでに、人であることさえ捨てていたか」

「あふれる力、死ね!死ねー」

ヴァンに向かって膨れ上がった身体から、触手がのびてくるが、能力を発動させ剣でそれを斬り裂く

「はぁぁ」

「ひゃははは」

すでに力に食われ、意識が錯乱していたが、攻撃は隙もなく、次々に譜術や触手がヴァンに襲い掛かってくる

「グハアアアアア」

モースの口から毒のブレスが放たれる

「クッ、光龍槍」

光龍槍でモースに穴をあけるが、すぐに再生してしまう

「きかない、きかない」

触手がヴァンの髪留めを飛ばし、かすったのかヴァンの額から血が流れる

「守護氷槍陣」

追撃とばかりに、のびてきた触手を、氷柱で防ぎ、すぐさま斬り掛かる

「滅びよ!襲爪雷斬」

雷を纏った剣が、モースを斬り裂き、真っ二つにして、雷火がモースを焼く

「さらばだ」

ヴァンが、後ろをむき、剣を収めた瞬間、モースの触手がヴァンを貫く

「ガハッ……馬鹿な」

「ひゃは」

ヴァンを壁に叩きつけ、ヴァンの身体から激しく血がながれだす

「グッ、はああぁぁ」

剣で触手を斬り、なんとか態勢を整えようとするが、腹部にあいた傷により意識が、朦朧としだしていた

「はひゃあ」

再びヴァンに、触手が襲い掛かるが、銃弾がそれを凪ぎ払う

「大丈夫ですか?」

「ジゼルか」

「ひどい傷ですね。立てますか?」

「ああ」

モースがひるんだ隙に、リグレットがヴァンに肩をかし、逃げようとするが

「ひゃああ」

アブソリュートが二人を襲い、リグレットがヴァンをかばったことで、足を怪我する

「クッ」

銃を撃ち牽制しながら、ヴァンに逃げるようにいう

「私が、引き付けます。あなたはその隙に逃げてください」

「馬鹿なことを……」

「いったはずです。私は、あなたの盾だと」

迫りくるモースに、銃を撃ち、自分が盾になろうとするが、ヴァンが、その前に立つ

「私もいったはずだ!きみは死なせないとな」

「馬鹿なことをいわず、さがってください」

「大丈夫だ」

ヴァンが右手に力を集めていく

「ジャッジメント」

雷がモースを襲うが、なおも再生する

「星皇蒼破陣」

「ぎゃあああ」

再生をうわまる力で粉砕し、さらに右手に蓄めた力を解き放つ

「全てに終わりを……エンシェント・レクイエム」

「ぐぎゃぁぁぁ」

モースの身体が、完全に分解されていく

「さらばだ……」

ヴァンが、倒れこむ

「ヴァン!」

倒れこむヴァンをリグレットが受けとめる

「ふっ、すまないが傷の手当てをしてくれるか」

「まったくあなたは」

涙をにじませながら、リグレットがこたえる

「これでは、彼らの助けにはいけそうにないな」

「大丈夫です。彼らを信じて待ちましょう!きっと帰ってきます」

「そうだな」

傷つきながらも、二人は過去に決着をつけ、笑顔で仲間達を待つため、アルビオルへとむかった
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