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□Child
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王室づきの女医が部屋からでてくる
「先生、ティアは」
「大丈夫ですよ。今、少し眠っていらっしゃるだけですから」
「そうですか」
胸をなでおろし安心するルークだった
「それで、先生、ティアはいったいどんな病気なのですか」
「ふふ、病気ではありませんよ。ちょっとした過労と」
「じゃあ、ティアはなんで倒れたんですか」
「ふふ」
ジェイドも笑いだしルークをみる
「なんだよ。ジェイド、ひとの顔をみて」
「いえ、色々あるようですね。ルークもとおもいまして」
「どういう意味だよ」
「それは先生に聞いてください。では、私は王や公爵さん達に伝えてきますので」
「ふふ、おねがいしますね。将軍」
「ええ」
ジェイドが不適な笑みを残して部屋をでていく
「あの、それで先生」
「ふふ、おめでとうございますルークさま。8か月後には、もうお父さんですよ」
「まあ
」
「おー
」
それぞれ反応するナタリアとガイ、とうのルークは固まってしまっている
「おい、ルークしっかりしろよ」
ガイが声をかけると、ルークの瞳から涙が流れはじめる
「おい、ルークどうしたんだよ」
「ガイ、俺父親になれるんだ。レプリカの俺だけど子供ができたんだよ」
「そうだな。しっかり守ってやれよ。嫁さんと一緒に」
「ああ、俺の生きる意味がふえたよ」
「ティアさまの所にいってあげてください。子供のことも一緒に話してあげてくださいね」
「はい、ありがとうございました」
ルークが急いででていく
「本当にうれしそうですわね。ルーク」
「そうだな」
「でも、ガイさまも涙はながしませんでしたが、ナタリアさまのお腹の子のことを聞いた時はあんなふうでしたよ」
「先生
」
「ふふ」