日常

□優しい人
1ページ/1ページ








【優しい人】



カイ「身長は165センチから167センチの人がよくてー」


ベクヒョン「誤差2センチ!!(笑)」



ジョンインが書き出しているメモを、向かい側で見ていたベクヒョンは、足をバタバタさせて大笑いしている。


カイ「だって・・朝起きた時とか寝る時とか、2センチくらい誤差でるでしょ?」


ベクヒョン「166でいいんじゃないの?」


カイ「165だって言ってた。ヒールのない靴履いて167」


ベクヒョン「それもう、1人じゃん?」



会社が取ってきた、テレビ番組のインタビューで、好みの女性が訊かれるということなので、みんなで好きな女性のタイプを書きだしていた。



カイには彼女がいるのだが、

そんなに露骨すぎる表現をして好みのタイプを言ってたら、すぐに思い浮かぶ女性がいるんだってことがばれちゃう。



ベクヒョン「ジョンイナ、これはもうちょっと、オブラートに包んで、うやむやな言い方するんだよ」


カイ「うにゃむにゃ・・?」


ベクヒョン「いやいや、そうじゃなくて・・」


有耶無耶、なんて言葉を文字に書きだしてカイのメモにペンを滑らせてたら、あっという間に他のメンバーが集まってきた。



スホ「なになに?どうしたの?」

ベクヒョン「・・・・あ、いや、カイがインタビューで答える女性のタイプで・・ヌナのこと書こうとするから・・」


どれどれ?とみんなカイの紙を覗き込む。




セフン「うにゃむにゃ・・?」

ベクヒョン「いや、そっちじゃなくて」



ベクはトントン、とジョンインの文字の方を指さす。


D.O.「まぁ、カイは正直が取り柄ですから・・」

ベクヒョン「いやいや・・だめでしょ」

チャニョル「もっと、オブラートに包んだ言い方すれば?」

ベクヒョン「それボクも言った」



スホ「清楚で可憐で、文学好きで、本を読みながら窓辺に佇んで長い髪を揺らす女性、・・とかは?」


チャニョル「それ、スホ先輩だけです」

カイ「ヌナ、髪、長くない(真顔)」

スホ「いや‥あ・・うん。そ、うだね・・」



結局振り出しに戻り、みんなでうーん、うーん考える。


チャニョル「消去法とかで、被らないのにすれば?」

ベクヒョン「あ、そっか!」

チャニョル「ヒョンは?」

スホ「清楚で可憐・・」

ベクヒョン「それ、1歩間違えると、夢見がちで童貞だと思われませんかね?」

チャニョル「じゃ、却下!」

スホ「え・・じゃあ・・文学女子で、本が好きで、髪が長い・・ひと」

D.O.「長くてもいいんだ?」

ベクヒョン「なんかもっと!得意なこととかに絡めていこうよ!」


D.O.「優しくて・・あ!ご飯を美味しそうに食べる人!」

ベクヒョン「うまい!」


カイ「ダンスを・・一緒に踊ってくれるひと・・?」

ベクヒョン「居ると思う?そんな人?(真顔)」

カイ「うん」←


チャニョル「よく笑う人!」←ハッピ-ウィルス

ベクヒョン「ね?こーいうことだよ!」


カイ「…???、?」


セフン「明るくて・・・・清楚な人・・」

ベクヒョン「清楚…あー謙虚で身なりの大人しい人ねー」


チャニョル「ベクヒョンどうするの?」


ベクヒョン「あーどうしよ‥。なんか急に末っ子でハードルあがったよね・・・あ、スタイルいい人にしようかな」


スホ「なんか、露骨じゃない?ぜったい叩かれるよ?」

ベクヒョン「じゃあ、スキニ-の似合う人?」

チャニョル「それ、違うひと連想させない?」

ベクヒョン「あ!ジ-ンズの似合う人!」


セフン「なんかもうオブラートに包み過ぎてなんだかよくわからないね」

ベクヒョン「いいんだよ、なんかこう・・ミステリアスな方が!」

チャニョル「ベッキョンにミステリアスとか似合わな・・」


D.O.「で、結局カイのはどうするの?」


カイ「・・・・・ヌナ、」

ベクヒョン「いや、だからそれは駄目だって!」

カイ「カイ・・うそつけない・・」


困ったようにベクヒョンがチャニョルを見ると、チャニョルがぽん!と手を打った。



チャニョル「優しい人!ねっ!?カイ!ヌナは優しい人だよ!」


カイ「・・・・うん、ヌナ、優しい・・」

チャニョル「でしょお?」

カイ「…うん。カイの好きな人、優しい人にする!」

ベクヒョン「お〜〜。いいね、なんか・・ものすごく幅が広がった感じが、してね!」

カイ「広がってないよ?カイの好きな人は、ヌナだよ?」

ベクヒョン「・・・うん、そ・・うん。そう、なんだけど、そこは黙っとこう。ね、?」











・・・

本番
MC「じゃあみなさんに答えて下さいね‥まずは好きな女性のタイプを!」

ベクヒョン「え〜〜っと‥僕は、ジーンズの似合う人‥」



ベクヒョン「(カイ、そんなにがん見してたら怪しまれちゃうから!)」
カイ「(だって…ジーンズの似合う人って…ヌナじゃないよね?)」
ベクヒョン「(そこかよ!‥んなわけないじゃん)」
カイ「(よかった〜)」

ベクヒョン「(カイの頭の中って、ほんとヌナのことばっかりなのね)」






[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ