日常
□優しい人
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【優しい人】
カイ「身長は165センチから167センチの人がよくてー」
ベクヒョン「誤差2センチ!!(笑)」
ジョンインが書き出しているメモを、向かい側で見ていたベクヒョンは、足をバタバタさせて大笑いしている。
カイ「だって・・朝起きた時とか寝る時とか、2センチくらい誤差でるでしょ?」
ベクヒョン「166でいいんじゃないの?」
カイ「165だって言ってた。ヒールのない靴履いて167」
ベクヒョン「それもう、1人じゃん?」
会社が取ってきた、テレビ番組のインタビューで、好みの女性が訊かれるということなので、みんなで好きな女性のタイプを書きだしていた。
カイには彼女がいるのだが、
そんなに露骨すぎる表現をして好みのタイプを言ってたら、すぐに思い浮かぶ女性がいるんだってことがばれちゃう。
ベクヒョン「ジョンイナ、これはもうちょっと、オブラートに包んで、うやむやな言い方するんだよ」
カイ「うにゃむにゃ・・?」
ベクヒョン「いやいや、そうじゃなくて・・」
有耶無耶、なんて言葉を文字に書きだしてカイのメモにペンを滑らせてたら、あっという間に他のメンバーが集まってきた。
スホ「なになに?どうしたの?」
ベクヒョン「・・・・あ、いや、カイがインタビューで答える女性のタイプで・・ヌナのこと書こうとするから・・」
どれどれ?とみんなカイの紙を覗き込む。
セフン「うにゃむにゃ・・?」
ベクヒョン「いや、そっちじゃなくて」
ベクはトントン、とジョンインの文字の方を指さす。
D.O.「まぁ、カイは正直が取り柄ですから・・」
ベクヒョン「いやいや・・だめでしょ」
チャニョル「もっと、オブラートに包んだ言い方すれば?」
ベクヒョン「それボクも言った」
スホ「清楚で可憐で、文学好きで、本を読みながら窓辺に佇んで長い髪を揺らす女性、・・とかは?」
チャニョル「それ、スホ先輩だけです」
カイ「ヌナ、髪、長くない(真顔)」
スホ「いや‥あ・・うん。そ、うだね・・」
結局振り出しに戻り、みんなでうーん、うーん考える。
チャニョル「消去法とかで、被らないのにすれば?」
ベクヒョン「あ、そっか!」
チャニョル「ヒョンは?」
スホ「清楚で可憐・・」
ベクヒョン「それ、1歩間違えると、夢見がちで童貞だと思われませんかね?」
チャニョル「じゃ、却下!」
スホ「え・・じゃあ・・文学女子で、本が好きで、髪が長い・・ひと」
D.O.「長くてもいいんだ?」
ベクヒョン「なんかもっと!得意なこととかに絡めていこうよ!」
D.O.「優しくて・・あ!ご飯を美味しそうに食べる人!」
ベクヒョン「うまい!」
カイ「ダンスを・・一緒に踊ってくれるひと・・?」
ベクヒョン「居ると思う?そんな人?(真顔)」
カイ「うん」←
チャニョル「よく笑う人!」←ハッピ-ウィルス
ベクヒョン「ね?こーいうことだよ!」
カイ「…???、?」
セフン「明るくて・・・・清楚な人・・」
ベクヒョン「清楚…あー謙虚で身なりの大人しい人ねー」
チャニョル「ベクヒョンどうするの?」
ベクヒョン「あーどうしよ‥。なんか急に末っ子でハードルあがったよね・・・あ、スタイルいい人にしようかな」
スホ「なんか、露骨じゃない?ぜったい叩かれるよ?」
ベクヒョン「じゃあ、スキニ-の似合う人?」
チャニョル「それ、違うひと連想させない?」
ベクヒョン「あ!ジ-ンズの似合う人!」
セフン「なんかもうオブラートに包み過ぎてなんだかよくわからないね」
ベクヒョン「いいんだよ、なんかこう・・ミステリアスな方が!」
チャニョル「ベッキョンにミステリアスとか似合わな・・」
D.O.「で、結局カイのはどうするの?」
カイ「・・・・・ヌナ、」
ベクヒョン「いや、だからそれは駄目だって!」
カイ「カイ・・うそつけない・・」
困ったようにベクヒョンがチャニョルを見ると、チャニョルがぽん!と手を打った。
チャニョル「優しい人!ねっ!?カイ!ヌナは優しい人だよ!」
カイ「・・・・うん、ヌナ、優しい・・」
チャニョル「でしょお?」
カイ「…うん。カイの好きな人、優しい人にする!」
ベクヒョン「お〜〜。いいね、なんか・・ものすごく幅が広がった感じが、してね!」
カイ「広がってないよ?カイの好きな人は、ヌナだよ?」
ベクヒョン「・・・うん、そ・・うん。そう、なんだけど、そこは黙っとこう。ね、?」
・・・
本番
MC「じゃあみなさんに答えて下さいね‥まずは好きな女性のタイプを!」
ベクヒョン「え〜〜っと‥僕は、ジーンズの似合う人‥」
ベクヒョン「(カイ、そんなにがん見してたら怪しまれちゃうから!)」
カイ「(だって…ジーンズの似合う人って…ヌナじゃないよね?)」
ベクヒョン「(そこかよ!‥んなわけないじゃん)」
カイ「(よかった〜)」
ベクヒョン「(カイの頭の中って、ほんとヌナのことばっかりなのね)」
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