日常

□スナイパー
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標的から長距離を隔てて精密射撃を行う正規訓練を受けた狙撃手のこと。英語ではスナイパーと呼ばれている。

有効射撃は弾薬によって違ってくる。スプリングフィールドの場合およそ800mウィンチェスターやラプアマグナムを使用した場合は1200m以上。チェイタックを利用すれば、最高で2300m先の相手でも狙撃できる。


長距離のものを少数の弾丸で確実に仕留めるためには、その周りに居る雑魚を退治するスポッター、オブザーバーが必要だ。

もちろん、彼らも軍事的な訓練を受けたスナイパーだ。遠距離射撃をサポートする心強い味方。



タオは、5.56mmクラスの小銃弾を詰め込む。タオの持っているライフルはもっとも銃身の短いタイプだ。射撃距離が長くなれば長くなるほど、弾道を安定させるために銃身は長くなる。5.56oクラスは、せいぜい500mの射撃。1キロも離れれば致命傷にはなるが即死には至らない。

タオは廃屋のビルの上で、崩れたレンガの隙間から小銃の先を出し、照準を合わせるスコープを覗き込んだ。

スコープの倍率は銃によって異なる。

丸いスコープには上下左右から十になるように線が伸びていて、その中心にターゲットを合わせる。

巻き上げられた砂煙の向うに、ターゲットが姿が映し出させる。

一発で仕留めるため、狙うのは後頭部。


戦場でしか味わえない緊張感。

廃屋は外で、吹き曝しの風がタオの体に当たる。

照準を合わせ、引き金に置いた手に力を入れる。


下に居たスポッターが、合図の腕をあげたのを確認して・・・












"ガチャッ"




レイ「タオー?おやつできたよー?」







"バキューン!"



レイ「・・・おっ??」



急な銃声音に驚き、レイが目を丸くしてると、大きな薄型のテレビ画面に映し出された"GAMEOVER"の文字。




タオ「・・・・入るときは、一言ほしかたです、」


寝転がってコントローラーを握っていた体勢のタオがむっくりと起き上がる。



ルハン「いや、マジでもうちょっとでラスボス倒せたんだけどね!」


そう言って横に居たスポッターも、コントローラーを置いてレイに振り返った。



レイ「・・・・何してたの?」


ルハン「ミリタリーゲームだけど?」



タオ「グーグもやる?」


レイ「いや。おれぜんぜん理解できないからいいや」






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