BOOK1

□↑からの続きSS@ミンキ
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・・・




ミノがずっと、ジョンヒョンのことを想ってるのを、キボムだってわかってた。


わかっていたから、これまでだってどう声をかけていいかわからなかったし。


自分のことをよく可愛がってくれていたジョンヒョンが居なくなって悲しい。それは・・・同じ気持ちだってわかっているのに。


ミノの喪失感と自分のそれとは、また違う気がして。



keyはうまく声をかけられなかった。



こんな時に行くのはまた違う気もすると・・・頭のどこかが自分にストップをかけて。


それなのにミノに・・・なんて声をかけたら・・・って、また、考える自分がいる。



この、繰り返しだ。




声をかけたい自分と、かけちゃいけない自分が、葛藤する。





そして、


ミノに寄りかかった時に、拒絶される自分を想像して。



・・・また今日も、勇気が出ない。




意を決して、今座っているミノの隣に座って、その肩に、こてんと頭を傾けてみたい。


そうしたら、彼はどんな反応をしてくれるんだろうか。


ぽんぽんと、僕の頭を優しく撫でてくれるだろうか。



即座に立ちあがって、怒りに震えるように僕を見下すだろうか。



・・・ちがう。

チャンスだとかそんな風に思ってたんじゃない。


いなくなってよかったなんて微塵も思ってない。


ただ・・・。


寂しいんだよ。・・・僕も。




僕が肩に乗せた頭を、君に撫でてもらいたい。



でもそんなこと現実にはできなくて。


僕は今日も君の後頭部を見つめるだけ。




いつか君が、隣に座ってくれるんじゃないか。


隣に座っていい?ってゆってくれるんじゃないかって。



本当は、ずっと期待して待ってる。




僕は。本当はあの日も思ってた。





もうずっと、好きだった。



・・・

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