BOOK1

□monotonous
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数年前から続いているこの関係。

最初のうちは浣腸も戸惑っている様子だったけど、今では気がつくと腸内洗浄されてあったりして、逆にこっちが戸惑ったりする。

潤滑剤を使って玩具を使っていた頃が懐かしいような。

そんな、行為自体がもう、日常になり始めたころ。




「今日、どうする?」


「車で、別々に行きましょう」


「いつものホテルでいいの?」


「たまには違うとこ行きますか?」


「いや、そういう意味じゃないよ」



ジョンヒョンはそういうと、上着のポケットに鍵をつっこみ、先に出て行く。


お互い、車を持ってからは自由になる時間が増えた。

前はマネージャーさんに送っていってもらったり、5人で過ごす時間の方が多かった。


まぁ、今も・・・メンバーと過ごすことには変わりないんだけど。




(・・・・マンネリ。)



そんなことを考えてしまう僕は、悪い人間なんだろうか。


ちょっとずつ、ジョンヒョンのカラダを開拓していく楽しさに目覚め、

なんでも受け入れてくれるヒョンのカラダを弄ぶことに溺れた。


だんだんと色っぽくなっていく兄さんの・・・

そんな成長を、本当は僕がさせているのかと思える優越感。同時に背徳感。


いけないことだと思いながらも、自分を受け入れてくれる彼の優しさに甘えた。



本当は、もっと前からこうするべきだった。


あんなに、優しくて、思いやりがあって、それでいて男気もある素直ないい人・・・・・


自分だけがいつまでも閉じ込めておいていいわけがない。おけるわけがない。


正直に告白しよう。


ミノはそう決心すると、自分も車のキーを握って外に出た。




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