頬に冷たいものが当たって目が覚めると、パタンと部屋の扉が閉まる音がした。布団から出ていたミノの手は少し温かくて、ミノはその手を見つめて、誰かがにぎっていたのかと思ってもう一度ドアを見た。扉はきちんと閉まって、部屋はシーンとしている。起き上がると、頬っぺたの上の水滴が頬を伝って下にこぼれた。ミノはそれを拭って少し舐めてみた。それは少しだけしょっぱい泪の味がした。・・・ →次へ ←前へ [戻る] [TOPへ] [しおり] カスタマイズ ©フォレストページ