夜風を受けながら、坂の下のコンビニを目指す。
街路灯の下を歩くように端っこに寄って2人で坂をおりた。
「ミノって…すごく、わかりやすいよね」
前を歩く僕についてくるように後ろを歩いていたキボムが話しかける。
「そうかな」
「そうだよ。あれで気付かないなんて鈍感だよ」
同い年のキボムには、僕の気持ちなんてとっくにばれてる。
僕が、ヒョンを好きなことも。そのヒョンが、僕を華麗にスルーしてくことも。
「僕って・・・おかしいのかな?」
「ミノがおかしいんじゃないよ、ジョンヒョニヒョンが鈍いだけ」
「ヒョンは僕の気持ちを知っててわざとかわしてる気がする」
「気のせいだよだって・・・・、」
言いかけた言葉に、後ろを振り返る。
keyはバツの悪そうな顔で、やっぱなんでもない、と付け足すと、僕より先にコンビニに走っていった。
自動ドアの向うに吸い込まれていくキボムの後姿を目で追う。
昔から、ジョンヒョンはキボムにだけは甘かった。
弟みたいに可愛がってて。
僕とキボムは同い年なのに・・・。
それが時々、
うらやましかった。
・・・