BOOK1
□携帯電話
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ビジネスならブラックベリーと言われるほどの携帯電話は、俺の鞄の中にも一台、仕事用として欠かさず入れてる。
電波の面で不便ないし、通話をするのに持ってこいなのが、このブラックベリーだ。
ただし、通信として動画再生したりするのにはワイファイなんかが要るため、インターネットをつなぐには時々ギャラクシーが要る。
そんなに頻度で必要なわけではないが、たまにないと困る。
通話にあまり使わないので、ミノくらいしか番号を知らない。
同じ部屋なので購入した時に寝転がって開封しながら言った番号を、律儀にめもっていたのはアイツだけだ。
なので俺は時々ミノに電話をかける。
ジョンヒョン「なーなー。俺のギャラクシーがみつかんねんだけど」
ミノ「知らないですよ!今何時だと思ってるんですか!」
ジョンヒョン「3時」←AM
ミノ「だから家族の人に電話番号を教えろって何度も・・・」
ジョンヒョン「お前が知ってんだからいいじゃん?」
ミノ「安眠妨害で訴えますよ」
ジョンヒョン「どうせ俺がいなきゃろくに眠れねーだろ?」
ミノ「・・・・XXX-XXXX-XXXX…」
観念したように大人しくなったミノは、素直にジョンヒョンの番号を口にした。
ジョンヒョン「ふつー、暗記する?」
ミノ「…誰かさんがよく忘れるからですよ」
そう言ってミノは、これ以上ぼろがでないようにガリャリと電話を切った。
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