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□花火
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いつものバックル付きの脱がせにくいベルトもズボンもない、ひらりとめくればすぐに現れるあらわな太ももと下着。

まさに浴衣の醍醐味。

熱に浮されるよう引き続き、軍司さんに身を任せた。
下着を剥がされると先光る汁が容赦なく溢れだす。

「十希夫はいやらしいなあ‥汁がこんなにドロドロだぞ?」

「あっ‥も、虐めないで下さ‥い‥」

キュッと俺の自身を握り口淫すれば、いとも簡単に俺は軍司さんの口内に吐精してしまった。

それをゴクリと飲み込んだあとで軍司さんは優しく微笑んだ。


「あっ、ぐ、軍司さん‥ごめんなさい‥」

「ははっ、早ぇな‥よほど興奮してたな?十希夫‥」

「だって‥なんか‥浴衣姿の軍司さん‥すげえ‥よくて‥‥」



ドキドキが治まらない。

いつも以上に格好よくて、浴衣から除く逞しい身体がいちいち気になって欲情せずにいられない。


軍司さんは
しゅるしゅる‥と、俺の浴衣の帯を外してガバッと浴衣を広げ、挿入する体制に入った。

「やっ‥、あんま‥見ないで‥下さい‥」

「やだ、見る。」

すると、解いた帯をくるくると器用に俺の手首に巻き付けた。


「‥‥‥っ!?」

「たまにはこういうのもいいだろう」


手首に巻き付けられた帯によって、身動きが取れない状態。
一応、抵抗はしたがその気持ちとは裏腹に酷く興奮する自分の欲に勝てなくて軍司さんに身を預けた。

「十希夫、手首痛くないか?大丈夫か?」

「だ‥だったら、はずして下さい‥」

「んー‥でもこういうプレイもしたかったし‥」

「じゃあ‥‥せめて‥優しくして‥下さい‥」


ヨシヨシと頭を撫で、嬉しそうに笑う軍司さんだったが次の瞬間、いきなり俺の口内に軍司さんの熱い自身がググっと入ってきた。


「んんんッー!!!」


「‥十希夫‥うまくしゃぶれよ‥そしたら、お前の中に花火をうちあげてやるからな‥」

「んんーッ‥」


手首の自由がきかず、
舌を使ってその大きな軍司さんの自身を頬張ればドクドクと蜜がとめどなく溢れ出した。


「ん‥やば‥今日は一段と燃える‥‥十希夫、もうイキそう‥‥」


頭を掴まれ、口から軍司さんの自身が引き抜かれた。

俺の唇から軍司さんの自身を蜜が糸を引いてなんとも卑猥な光景。

縛られた手首、
乱れた浴衣、
いつもとは違うセックスに俺はもう我慢できずにいた。

軍司さんは俺の両足を抱え上げ、自らの肩に乗せた。


「やっ‥やだっ‥軍司さ‥!」

「よく解かさないと痛いだろ‥」

そう言って、サディスティックにニヤリと笑う。
両足を抱え上げられたその格好は、俺の恥ずかしい部分が見事に丸見えで自分でも軍司さんを求め、そこがヒクヒクしているのが解った。

軍司さんはそのまま蕾に舌を這わせて、水音をチュプチュプと立てて舐めまわす。



「やっ‥やぁああっ‥軍司さ‥やだぁ‥あっあっ‥」

「やだって言うわりに‥十希夫‥すげえヒクヒクしてるぞ‥」

「だって‥こんな格好‥恥ずかしいです‥」


なのに、
感じ過ぎてー

挿入する前からもうイキソウな感覚が押し寄せてくる。

「十希夫‥いいか?」

「はい‥」

恥ずかしさと気持ち良さのあまり、涙をボロボロと零してしまった。
両手の自由が利かないものだから、涙も拭けず。

それを見た軍司さんは、涙を指で救うと口に含んで目を細めて微笑んだ。

十希夫が好きだ、って言われてるような目で。


ゆっくりと軍司さんが中に挿入ってくると、ゆらゆらと律動を始めた。


「んんッ‥」

「十希夫‥やっぱまだ痛いか‥?大丈夫か?」

「だ‥大丈夫です‥軍司さん‥もっと中に‥」

「‥‥いいんだな?」

「はい‥軍司さんが欲しい‥です‥」


ググっと根本まで挿入されて、強烈な痛みが走った。
何度抱かれても、どんなに解かされても、元は排泄する部分に無理矢理に捩込む訳だから痛いのは当然だ。

ただ、痛みよりも愛する人に抱かれている幸福感のほうが勝っていた。

だから俺はどんな痛みでも耐えられる。
一つになるこの瞬間が何より大切で愛しいから。


「んんッ‥あっ‥軍司さん‥いいっ‥」

「十希夫‥可愛い‥俺、すっげえ幸せ‥一緒にイこうな‥」

「はい‥も‥イキそうです‥」


腰を激しく揺らしながら、何度も何度もキスを繰り返して‥俺達は一緒に吐精した。






それから、
ようやく手首を解かれて真っ赤になった縛られた部分にキスをされた。

「ごめん、十希夫‥痛かっただろ‥?」

「いえ‥‥痛さなんて忘れてました」

「そんなによかったか?」

「‥はい。いつも‥気持ちいいですよ‥軍司さんとする時は‥」

後処理をしながらこんな会話をしていると、
遠くで花火の打ち上がる音が聞こえた。


「あっ‥花火‥!」

「ははっ!すっかり十希夫に夢中で忘れてた!」

「今からでも間に合いますよ」

「‥だな!」


再び乱れた浴衣を着直して、家を出ると遠くに打ち上がる花火が見えた。


「‥ほら、行くぞ!十希夫」

サッと手を差し延べられて、俺はその手を取ってギュッと握った。

もはや花火が目的ではなく、ただ‥軍司さんと二人で歩きたかった。



会場に着く頃には花火大会も終盤で、木陰から見ていた俺達は最後の花火が打ち上がると同時にキスをした。



end
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