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□秘密の庭園
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*性的表現有り注意。
*「秘密の花園」、「秘密の楽園」の続きです。
『秘密の庭園』
ある日の放課後、俺は自宅にコメを呼び出した。
秀吉とコメが体の関係を持ったと知ってから、
俺は‥誰とも会いたくなくて一週間、学校を休んだ。
秀吉から何度も何度も着信やメールがあったけど電源を切っていたし、
とにかく‥秀吉とコメが体を重ねたという事実から俺は逃げたかった。
一週間ぶりに学校に来ても、一度もコメと顔を合わせる事はなかった。
そう、お互い裂けていた。
秀吉とは顔を合わせ、他愛のない会話を少しだけ交わしたがやはり許す事は出来なくて、一度も目を合わす事はなかった。
ただ‥
秀吉を好きな気持ちだけは変わらなかった。
俺の思いは狂気に変わった。
俺はあることを思いついて、二人に復讐したかった。
幼なじみでずっとずっと好きだった秀吉。
秀吉もまた俺を愛してくれた。
一緒に喜怒哀楽を共にしてきた親友でもあり、大切な恋人だった。
その恋人は一度だけ過ちを犯した。
友人のコメとセックスをした。
コメは知的で美人で俺も大好きな友人の一人だった。
‥そんな二人に裏切られた。
コメの恋人であるゼットンに言おうとも思った。
でもゼットンは受験生、試験に差し支えるような事はしたくなかった。
だから俺は決意したんだ。
「コメ‥呼び出して悪かったな」
「いや、マサ‥俺とまた話してくれて‥嬉しいよ」
「まあ、座れよ」
「あっ‥ああ‥」
前とは明らかに違う不穏な空気。
以前は馬鹿みたいに騒いでくだらない話で盛り上がっていたのに。
お前らがそれを壊した。
「コメ‥お前に話がある」
そう言うと、コメは俺の前に座り土下座をした。
「マサッ‥本当にすまない‥秀吉は悪くないんだ‥俺が全部‥悪いんだ‥俺が‥本当に悪かった」
地に頭を付けて、
あのプライドの高いコメが土下座をしている。
「頭‥あげろよ‥」
「マサ‥本当にごめん‥」
「本当に悪いと思ってんなら‥今から俺の言う事を聞いてくれよ‥」
「‥ああ、何でも聞く‥」
バッと顔を上げたコメにニヤリと笑って告げた。
「俺に抱かれろよ‥」
「‥えっ」
「許して欲しいんだろ?俺、お前らのせいで人間不信になったんだぜ‥まさか断るのかよ‥?」
コメは顔を赤くして、暫く黙り込み静かに頷いた。
「‥わかった、抱けよ‥‥」
本当は怖かった。
いつも秀吉に抱かれている俺が、逆に男を抱く。
女を抱いた事はあったけれど、男を抱くのは初めてで‥コメにこう言った手前、実は物凄く緊張していた。
俺は自分のベッドへとコメを呼び、そっと押し倒した。
ふと目線がぶつかるー
まるで引き込まれるような瞳。
「コメ‥」
俺はコメの唇にキスを落として、秀吉としているように激しく口内をなぞり舐めまわした。
やべ‥コメの舌‥気持ちいい‥
キスをしながらシャツに手をかけてボタンを外すと、透けるように白くて綺麗なコメの肌があらわになる。
俺は舌を唇から鎖骨、胸へと下降させて、優しく舐めあげた。
「んんっ‥マサ‥」
胸の突起を舐めあげ、吸いつくすとコメはより一層、高い声を上げて鳴いた。
「ああああっ‥んっ‥」
やべ‥コメの声だけで‥俺がイキそ‥
友人の淫らな喘ぎ声に激しく興奮し、俺の自身も熱を硬く持ち膨張していた。
ズルッとお互いのズボンと下着をずらした。
「‥なんだ、コメすげぇ勃ってんじゃん‥」
「‥マサも」
「コメ、俺の‥舐めろよ」
そう言うと、コメは従順に従い俺の自身を思いきり頬張り口内で優しく愛撫し始めた。
ああ‥気持ちいー‥頭が真っ白になりそうだ‥
このままだともう‥イッちまう‥
一生懸命に俺の自身を頬張り、丁寧に愛撫する様を上から見下ろせばコメがどんなに俺に許されたいのかがよく判った。
「コメ‥もういい‥このままだと先にイッちまう‥」
コメの頭を無理矢理に離すと、俺の自身から溢れる蜜がコメの唇からタラリと長い糸をひいた。
やらし‥
やべえな‥このままじゃ、ミイラとりがミイラになっちまうよ。
いつも秀吉にして貰ってるように蕾を唾液で優しく解かすと、案外あっさりとその指を受け入れた。
コメ‥こんな聡明で美人で知的な感じなのに、実際はかなりいやらしい奴なんだな‥
ま、人のことは言えねえけど。