mainB

□秘密の花園
2ページ/2ページ

ズボンを膝あたりまで下げて、グイッと腰を引き上げる。

「挿入れるぞ‥もう後戻りは出来ねえからな‥」

涙目になりながらコメは頷いて、「早く」とせがんだ。

俺の自身がコメの中に飲み込まれていく。

「すっげぇ‥いい‥コメ‥最高な締め付けだな‥」

俺は後ろから激しくコメを犯した。
その快楽に唾液を垂らしながら、涙を流しながらコメが更に喘ぎ鳴きわめく。

「あっ‥あっ‥あぁっ‥」



これは恋でもなければ、愛でもない。

ただ、この行為に友情とはまた違う感情がお互いに沸いていた。


たった一度の過ち。
最初で最後の関係。
明日からはまたただの友人。

それは暗黙の了解だった。


「んあっ‥ゼッ‥トン‥あっ‥」

「おいおい‥コメ‥俺はゼットンじゃねえよ‥」

「うっ‥あぁっ‥ゼット‥ン‥」


所詮、俺はゼットンの代わり。
単にその淋しさを埋めたかったコメは俺を求めた。
俺はそれに応じただけ。



友人として。

「ヨシヨシ、コメ‥もうイこうな‥」

「んっ‥イキたい‥」


ゼットンの名前を聞いた時に軽く嫉妬心を抱いた自分がいた。
ただ‥今、コメの身体を支配しているのは俺なんだ。
征服欲だけが腰の動きを激しくし、絶頂へと導く。

図書室に響き渡る行為の音とコメの喘ぎ声。

更にコメは腰を浮かせ俺は激しく突き上げ、ほぼ同時に俺達は吐精した。



コメはその場にグッタリと倒れ込んだ。

「‥おい?コメ‥大丈夫か‥?」

後ろからコメの身体を支えて、もう少しだけ甘やかしてやるかと頭をそっと撫でる。


コメの目からポロポロとこぼれ落ちる涙は、快楽によるものなのか。
後悔によるものなのか。
俺は知らないし、知りたくもない。


ただ、
コメは喘ぎ疲れた掠れた声で「ありがとう」とだけ言った。


end‥NextStage.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ