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□Happy Road
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「アキラちゃん‥ごめんね。ともちゃんの事、言わなくて。」
「いや‥どうせ、お前のことだ。急に頼まれて断れなかったんだろ。」
「あはは、さすがアキラちゃん!俺のことよくわかってるよね♪」
「‥まぁな。しかし、ガキのお守りはもう勘弁な。疲れたぜ‥」
「あはは!でもさー、すっごいアキラちゃんに懐いてたよ?」
「ん‥まあ‥」
タバコの火を消して、ようやく前川と二人きりになったと安堵した。
「アキラちゃんと、俺と、ともちゃん、まるで幸せな家族みたいだったよねー!」
「ぶっ‥なんだよそれ‥」
まあ‥俺もそう思ってたけどよ。
「ね、アキラちゃん‥ようやく二人きりになったことだし‥本当に子作り‥してみる?」
「いっ‥いつもしてるじゃねえかよっ‥」
んな、恥ずかしいこと言わすなバカッ‥。
「んっ‥確かにいつもしてるよねーっ♪じゃあ‥今からまたしよーっ!!」
と、
いつもの前川ペースでソファーにガバッと押し倒される。
今日、最初のキスを交わして甘い甘い前川の愛撫が始まる。
「んんっ‥前川‥ダメだって‥ああっ‥あいつが‥起きてきたら‥どうすっ‥んんっ‥」
容赦なく耳の裏や首筋にキスを落とされ、舌先を妖艶に這わせる。
手はやがて服の中をまさぐり突起を弄びはじめた。
「んあっ‥前川‥やめろって‥声‥我慢できねえっ‥あああっ‥」
「ダメだよ、アキラちゃん。今日だけは声、我慢だよーっ♪」
と、言って唇にまた激しいキスの雨を降らせた。
「んんっ‥前‥川‥もう‥俺‥ああっ‥」
前川はうんうん、と頷いてズボンと下着をずらし、熱を持ち硬くなった俺の自身に顔を埋めて舌を這わせた。
「んっ‥!」
やべえ‥
声、出してぇのに‥
出せないのはキツイな‥
今にもイキそうなのに。
「アキラちゃん‥もう‥イク?」
声を我慢しているせいなのか
隣りの部屋に子供が寝ていて、いつ起きるかもしれないスリルのせいなのか
先走る蜜がどんどんと溢れてくる。
「今日は‥前川‥と、一緒にイキてえ‥今日は‥子作りの日‥なんだろ?」
「アッ‥アキラちゃん‥アキラちゃんの口からそんな嬉しい言葉が‥!俺、子作り頑張るよ!!」
「いつも頑張ってるじゃねーかよ‥底無しの精力なくせに‥」
「出っ来るかな♪出来るかなー♪」
‥なんて、
懐かしい子供向け番組の唄を歌いながら前川は俺の溢れだした蜜を指に絡ませて、蕾を介抱していった。
「ああっ‥んっ‥変な唄歌いながらっ‥弄るなよ‥バカ‥」
「と、言いつつ‥感じてるアキラちゃん♪んー‥いつ見ても、その困った顔が可愛いんだから!」
「別にっ‥困っ‥てる訳じゃ‥ああああっん‥」
「我慢出来ない?欲しい?」
「んん‥っ」
前川は熱く硬くなった自身を俺の蕾に押し当てて擦りだし、焦らす作戦にでた。
「ほら‥目の前のノッポさんのコレが欲しくない‥?ん、ゴンタくん?」
「んんっ‥バッ‥バカッ‥誰がゴンタくんだっ‥あほっ‥」
「だって、アキラちゃんいつもふがふが鳴くし‥いや、今からも鳴かせるしー♪」
と、
擦って焦らしてきた前川の自身をいきなりズンッと蕾に挿入してきた。
「あああああっ‥!!」
ガチャッ‥。
「むねくーん‥おしっこー」
ともがいきなりドアを開けて、目を擦りながら起きてきた。
なっ‥
なんでこのタイミングなんだよぉっ‥!!
幸い、とものいるドアからはソファーの陰になり繋がってる部分は見えない‥はず。
「‥‥‥‥お、おしっこだってよ、前川‥」
「あっ‥ああ、うん‥」
「むねくん‥アキラちゃん‥なにしてんのー?」
ともが眠い目を擦りながら近付いてきた。
やべえ‥!!
早く抜かないと!!
ズルッと無理矢理、引き離された瞬間に思わず声が出そうになり近くにあったクッションで顔を覆った。
前川は慌ててズボンを履いてソファーの方に来ないよう、ともをトイレへと誘導した。
俺はすっかり萎えてしまった自身をしまい込み、今日は子供に振り回される厄日なんだな、とタバコに火を点け肩を落とした。
夜になり、母親がともを迎えにきた。
「じゃあね!むねくん、アキラちゃん!ばいばーい!」
「おお、ともちゃんまた遊ぼうね♪」
「とも‥またな。」
お世話になりました、と母親が頭を下げて玄関のドアを閉める瞬間に‥
「ママー、むねくんがノッポさんでアキラちゃんがゴンタくんなんだってー!!」
と、話すともの声が聞こえた。
思わず前川と顔を見合わせて、一体どこから会話を聞かれていたのかと談議した。
「やれやれ‥子作りもひと苦労なんだな。」
「あはは!二人目となるとね。」
「とりあえず‥今日は、ノッポさんちに泊まってってやるよ‥」
「‥アキラちゃん!いや、ゴンタくんっ‥!!ヤッター!!ね、ね、さっきの続きしよー!でっきるかな〜♪出来るかなぁ〜♪」
「だからよぉ!誰がゴンタくんだよっ‥あほっ!あと、その下手くそな歌、やめろ‥!」
クスクスと笑って前川は、「いつかはアキラちゃんと本当の家庭が持ちたいな」と呟いた。
俺は意地悪にわざと聞こえないふりをした。
ー本音を言えば、お前と家庭を持つ気は満々なのにな。
end