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□キスは麻薬
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寄り添ってきたのはいいが、別になにをするでもなくバラエティー番組を見て大笑いする前川。


‥なんだ俺の勘違い?


ちょっと残念ような‥
ちょっとホッとしたような‥
不思議な気持ちになっていた。


突然、ふいをついて前川が俺の手を握ってきた。



‥きた!!

とうとうくるべき時がきたのか‥!


ガチガチに緊張する俺。
もはや目を合わすなんて不可能。

「アキラちゃん‥」

前川の顔が近づく。


キスされるっ‥!



ギュッと目をつぶり、緊張のあまり全身が固まる。






‥コチョコチョ。



「へ‥!」

「へへっ〜♪アキラちゃ〜ん!ほれ!コチョコチョ攻撃ー!〜」

「ははははははっ‥ひぃっ‥やめろ!馬鹿っ‥くすぐってぇだろ!!」



キスをされると思っていたが予想は見事に外れ、いきなり俺の脇腹をくすぐってきた。


「はははははっ‥まっ‥まえか‥わっ‥降参!降参〜!ひひひっ‥くすぐってぇよ!も、やめろ‥はははっ‥」


「ふふっ!楽しかった?」

ニンマリと笑う前川の笑顔に俺は安藤した。



「緊張、ほぐれたでしょ?」

「‥っ!!」

こいつ、俺が緊張してるの知っててわざと‥!?



再び、前川の真面目な顔が近づく。



「お遊びはここまで。さぁ、本番はこれからだよ」


さっきまでいい感じに緊張がほぐれてたのに、そのたった一言で再び、全身に緊張が走った。




********

前川の自室に大きめのベッド。


「さ、アキラちゃん寝よっ‥!」

「俺、どこに寝りゃいいんだよ‥」

「‥今更、そんな野望な事‥聞くの?」


ポンポンと前川がベッドの横をたたく。


「おいで‥」

「‥。」

無言でベッドに入りこむ。


俺は、どうしたらいいんだ?


そう思った瞬間、
前川が上に被さりゆっくりと唇を重ねてきた。


最初は優しく、触れる程度に。
次第にその唇はエスカレートしていき、舌先は口内を掻き回す。

あっ‥またきた‥この感覚‥

頭が真っ白になる‥この感じ‥。







気持ちいい‥。

あまりの気持ちよさにキスだけでイッてしまいそうになる。

数分にも渡る長いキスを経て、前川のその唇がその舌先が下へと降りてゆく。

唇から耳の裏、首筋、肩、胸‥。



もう我慢出来なかった。


思わず声をあげてしまった。


「あああっ‥んっ‥」

「‥アキラちゃん‥ようやくいい声、聞かせてくれたね‥ね、もっと聞かせて‥」


そう言い、俺の胸の突起を吸ったり舐めたり、指で虐めたりしていた。


「あっ‥前川っ‥やめっ‥も‥俺‥やば‥い‥ああああっ‥!」

更に前川の唇と舌先は下へと下降する。



下着をずらされ、既に先走る俺自身の液が漏れていた。


「これが‥アキラちゃんの‥」


「やめ‥みるな‥!」


熱を持って硬くなった俺自身を前川は、音を立てて舐めだした。

初めてされるその行為に、俺は今にもイキそうな感覚を覚えた。



勢いよくそれを頬張る前川。
上下に顔を揺らし丁寧に口内で愛撫する。


「あああああっ‥!」


あまりに気持ちがよくて思わず、前川の口内でイッてしまった。



「はぁ‥はぁ‥前川‥ごめん‥吐き出せ‥!今すぐに吐き出せ‥」


チラッと上目遣いに俺を見て、口元からだらし無く垂れ流された俺の白濁を前川はペロリと舌ですくい、ゴクリと飲み込んだ。


「っ‥!!わ〜!!バカバカバカ‥!なに、飲んでんだよっ‥バカ!!!」

「ん、だって‥アキラちゃんの‥種だもん♪美味しかったよ!」



顔どころか全身、真っ赤。
恥ずかしい。
恥ずかしいなんてもんじゃない。


こいつ‥





こいつ‥バカだけど、


本当に俺を想ってくれてるんだな。


「ねぇ‥アキラちゃん、俺も気持ちよくなっていいかな?」

「え‥」

前川はニカッと笑い、
先程の射精で汚れた内太股側に付いている俺の白濁を指に絡ませ‥



ゆっくりとその指を挿入してきた。





「やっ‥前川、マジで!やめっ‥あぁっ‥痛いっ‥痛いっ‥やだ‥やめっ‥」


ここまでくれば、もはや優しかった前川も聞く耳持たずー。

その指をゆっくりと出し入れする。


「アキラちゃん‥俺にしがみついて‥大丈夫。すぐに気持ちよくなるから‥安心して‥ね。」


初めての感覚と痛み、
本当に気持ちよくなるのか‥信じられなかった。

ただ前川に身を委ねるしかなかった。

言われるがままにしがみつき、ひたすらその痛みに耐えた。



「アキラちゃん‥力入りすぎ。それだと痛いままだよ‥腰の力抜いて?リラックスして‥」


そして、再び唇にはキスの嵐。

前川のキスは麻薬のようだー


また頭が真っ白になるこの感覚。


ひたすら繰り返すその優しくも激しいキスは、その痛みすら忘れさせてくれた。

グッ‥





指ではない感覚の熱くて硬いものが挿入ってくるのを感じた。


「ああああっ‥!」

「入った‥よ?」

「えっ‥」

視線を下に向けるとそこには繋がった俺と前川。



‥痛くない。


むしろ、気持ちよさのほうが大きかった。


「アキラちゃん‥ゆっくり動く‥ね?痛かったら言ってね?」

「‥ん、宗春‥」



「‥!!アキラちゃん、初めて下の名前で呼んでくれたから、いっぱいサービスしちゃう♪」


そう言い、
前川は腰をゆらゆらと動かし始めた。




ああ、
これがセックス。



痛くないといえば嘘になるけど、それ以上に‥気持ちいいー




好きな奴とだから。


大好きな前川とだから。







愛する宗春とだから。






********


何度も突かれ、絶頂に達しても尚、なかなか熱は取れずー


初めてにして、
3回もイッてしまった。


前川も俺の中で熱いものを何度も吐き出して、満足げな様子だった。



行為が終わって、煙草に火を点ける。



「アキラちゃん‥」

「ん?」

「今、煙草吸い終わったらさー‥掻き出してあげるねっ♪」

「は?‥なにを?」

「だから‥俺の‥せ‥」

「いい‥いい!自分でやる!」

「えー!そんなこと言わずに最後まで責任取らせてよっ!!」



結局、
無理矢理、風呂に連れていかれ‥中に放たれた前川の熱い白濁を掻き出され、

そのまま風呂場で、

第4回戦が始まってしまったのは言うまでもない。



End
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