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□秘密の傷痕
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※性的な表現があります※

『秘密の傷痕』


一ヶ月前のことだ。
俺は突然の腹痛に見舞われそのまま意識を失い、気付くとベッドの上にいた。

「……?」

「お!清広!!気付いたか…!」

「将太…ここは?」

「病院だよ、お前盲腸で運ばれたんだよ。ちなみに寝てる間に手術して大成功だとよ!」

「盲腸…」

「一ヶ月位で退院出来るようになるみたいだからよ」

どうやら武装の面々が交替で俺の看病をしてくれていたらしい。
将太が帰り、俺はトイレへ行く為に起き上がった。


「……えッ!!?」

トイレに着いて寝巻きを下げるとあるはずものがなかった

「マジかよ…」

そう、手術の為に下腹部の毛を剃毛されていた。
こんなの死んでもあいつだけには見られたくねえ…!!

俺は鉄生と関係を持っていた
つか、あっちが無理矢理強引に…まあそんな感じで付き合っている訳だが

「これは…うまく誤魔化さねーとな…」

そして、
俺は無事に退院の日を迎えた
幸い、鉄生はバイトで病院には来ず暫く会っていなかった

「毛が生えるまでどのくらいかかんだ…」

鏡を見るたびにへこむ…情けねえ俺の下半身
まるで子供だ

その時だった、
鳴りやまぬインターホン
ドアの外から聞こえる罵声

「あのあほがっ…!」

「きーよーひーろー!!あけろ〜!帰ったぞー!」

「……ッ!!このくそばかが!!ここはお前んちじゃねーぞ!」

「お!清広…久しぶりじゃねーか♪お邪魔しますよ…!っと」

いつものパターンだ
つかつかと人んちに上がり込んでソファにドカッと座り煙草を噴かす

「お前な〜」

「清広…会いたかったぜ」

「…!!」

「もう…大丈夫なのか?」

「…ああ」

このまま甘い雰囲気になったら完全にアウトだ
今日の所は帰ってもらうしかねえ


「鉄生…わり、俺まだ調子があまりよくねーんだ…」

「さっき、大丈夫って言ったじゃねーか…それなら俺が看病してやるよ」

「いっ…!?いらねーよ!か、帰れよ…」

「折角会えたのにそりゃねーだろう?」

鉄生の熱い眼差しが心に刺さる
やべえ…これは完全に飲まれるやつだ

半ば強引にキスをされて丁寧にソファに押し倒されると、久しぶりだった俺もついその気になって感じてしまった

乳首を指で弄られると大きく肩が揺れ、唇からは激しいキスの痕が垂れ流れた
するりと鉄生の手が下半身におよぶ、

「……ッ!!」

「ん?」

「…や、やめッ…、鉄生…、、」

「んん!?清広…おまえ…」


違和感を感じた鉄生は、一気に俺のズボンと下着をおろした

「てめっ…!!!!」

「清広…つるつるじゃねえか…」

「みっ、見るな!!」

俺は思いきり鉄生の頭を叩いてズボンと下着を手にとる
冗談じゃねえ…!!


「待てよ…清広、」

「みるな!みるな!!みるな…!!俺は生えるまでヤらねーからな…!」

「分かったから…」

鉄生はそのまま手術跡に触れるだけのキスをした

「きれーな身体に傷こさえやがって…」

「…ッ、下…履いていいか…」

「お!そうか!!風邪引いたら大変だもんな!」

「わり…」

「あ?」

「その…ヤれなくて…わりぃ…」

「気にすんなよ、暫くはおめーのつるつるちんぽを思って抜けるからよ♪」

「……!!?このっ…!!」

結局、ここからまた取っ組みあいの喧嘩になり質問攻めが始まった
剃られる時に反応したのかとか、美人な看護士に言い寄られたんじゃねーかとか

「反応するか…!!気絶してて覚えてねーわ!」

俺がそういうと鉄生ははにかみ笑った
そういうお前はどうなんだよ、俺が居ない間…大丈夫だったのかよ

そう言いかけてやめた
こいつの返す言葉が想像ついたから


「俺は清広しか見えてねーよ」


end

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