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□愛の始まり
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こてこさんへ

ゼットン×コメ
付き合ってから初めてを迎えるゼットンとコメの甘いお話。

性的な表現があります。ご注意を。
シチュとリクエストありがとうございました♪








『愛のはじまり』



「コメ…好きな人いるのか?」


何気なく気になって聞いた質問に返ってきた返事は意外なものだった

「いるよ」

「おお!誰!どんな子!」

「俺の隣りに座ってるやつ」

それからの事はあまり覚えていなかった
コメの隣りには俺しかいなくて、
コメの好きな人はつまり俺…で?


「コメ…お前…ほもだったのか…」

コメはクスクスと笑って、

「たまたま好きになったのが、お前だっただけだよ」

と言って笑ってみせた。


それから、
寝ても覚めても考えるのはコメの事ばかりで、恋愛経験もろくにない俺はいつしかコメを意識していて…

気が付くともう後戻りなんか出来ないところまできていた。



俺もコメが好きなんだ…と、



「コメ…あのっ、あのなー…あのっ、あのー……」

「…なんだよ?」

「あのっ…俺も…コメが好…き……だ……」

「あ?なんだよ?声が小さくて聞こえねーよ」

「だから…!コメが好きだ…!!わかったかコラッ…!」


コメは珍しく驚いた表情を見せて恥ずかしそうに笑った


「んじゃ、付き合うか?」


俺はコクコクと頷くだけで精一杯だった。


*********


それから、
一ヶ月が過ぎて恋愛経験もまともにない俺は…悶々としていた。

(付き合うって…やっぱ…キスとかするのが…当然なんだよな…)

そんな時にコメから思いがけない誘い。




「なあ?ゼットン…今日うちに来ねえか?」

「え!」

「うち、誰もいねえんだよ…もしよかったら泊まりにこいよ」

「いっ、行く!行く!!」


初めてのお泊まり、というやつに心を踊らせてしまった

コメとは未だに…キスすらしていなかった。



「んじゃ、いつものコンビニで待ち合わせな?」

「お、おお…」



夜になり、待ち合わせ場所のコンビニで夕飯や飲み物を買うことにした。

「…ゼットン、買い忘れねえか?」

「ああ…スイーツならカゴに入ってるぞ!」



「あほ」

そう言って、コメはコンドームをカゴに放り込んだ。

「………!?!」

「……使わねーなら戻すけど、」



「……あ、いやっ…使う…!」


俺は真っ赤になっていた…
キスはおろかそういった行為まで考えていなくて、
いや…まだ早いと考えないようにしていた…

日々、コメで抜いていたのは事実で…

コメはクスクスと笑って会計を済ませた。




コメの家に到着したころにはコメとの行為のことで頭がいっぱいになっていた。


「おう、あがれよ!」

「あ、ああ」


通されたコメの部屋はシンプルで綺麗に片付いていてなんだか落ち着かなかった。


「なんか飲むか…?」

「あ、じゃあ…ジュース…」

「ぷっ、ジュースでいいのか?酒もあるぜ?」

「おお…あ…でも俺、酒飲めねえ…」

「あはは…そうだったな…」


そう言うと、ジュースを差し出してにこりと微笑む

コメはお洒落なグラスにカクテルを入れて飲んでいた

何をしても絵になる
俺はコメに見とれていた



「クスッ?なに見てるんだよ…」

「…キスしてえ…」

「えっ…」


思わず本音がポロリと口から溢れた


「あっ、いやっ…あのっ…」


「…いいぜ、キス…すっか…?」

至近距離で見るコメの瞳は綺麗で、きっとキスだけじゃ済まねえ…

俺はコメの頬に手をかけて、そっと唇を近付ける…


ちゅ、

一瞬唇が触れて離れる、
そしてもう一度口づける

何度かそれを繰り返して俺はゆっくりとコメを床に押し倒した。

ゴクリと喉がなる、

綺麗な首筋やシャツから覗く鎖骨に…俺は無我夢中で赤痣を付けた


「……ッ、ッ…ん、、」


「………!!(コメ…感じてる…?)」


シャツを開いて唇で胸の飾りを甘く噛んだ


「……んッ、」

コメの身体がビクリと反応する
男でもこういう所…反応するんだ…なんて思いながら、
初めての行為を手探りて進める

やがてお互いに息があがり、興奮度が高まる

「……はあっ、」

「コメ…」

「……ゼットン、そろそろきついだろ?」



コメは起き上がり、俺のズボンと下着をずり下げ露になった俺の自身を口内へと頬張った


「なあっ…!?!コッ…コメッ、……んッ…、は…、、」



厭らしい音を立ててコメは一生懸命に俺の硬くなった自身を舐めつくし丁寧に愛撫する

初めてのその行為に俺は既に射精感を感じていた

俺はコメの頭をそっと撫でる


(すっげえ…好き…)



「やべ…ッ、コメッ、もういい…出る…」

「…んッ……出せよ…ん…、」


我慢がきかずに俺はコメの口内へと吐精した


「…あ…コメ…悪りぃ…」

「…いいよ…すげえ…嬉しいから…」

そう言うと射精した白濁を厭らしく口許から垂らして甘く俺を見つめる


「コメ…い、いいのか…?」

「当たり前だろ…いつまで待たせんだよ」

はだけたコメのシャツから見えた肌が妙に艶っぽくて俺の射精したばかりの自身は再び熱を持つ





気がつくと、
俺は夢中でコメを抱いていた



「…コメ…ここ硬くなってる…すげえ我慢汁……」

「ん…ッ、、」


コメの自身を擦りながら胸を丁寧に愛撫してゆく、
乳首を吸い上げては優しく口づけて…コメは背中に腕を回してぎゅっと俺を抱き締めた。


「ゼットン…も……もう…下…触って……」

「………!!」

「ほら…こうやるんだよ…」

コメは俺の手を取り、自分の後孔に持っていった


「…ゼットン、解るか…ここに…挿入れるんだぜ…お前の…」

「………あ、」

さっきまで擦っていたコメのぬるぬるした精液を自らの後孔の周りに塗り、撫で上げる



「ふ………ッ、ゼットン……ッ、、」

「コメ…痛かったらごめんな……」


俺は後孔にゆっくり指を挿入し、動かした…
中は狭く熱い…こんな狭い所に挿入るもんなのか…



「…ん…ッ、、ゼットン…指…もう一本…増やせ…」

「え……でも…コメ…なんか痛そうだぞ…?」

「ばーか…痛いのは百も承知だよ…それよりお前と繋がりてえんだよ…」


俺は、
言われるがままに指を増やして後孔を慣らした
コメはきつく目を閉じて痛みに耐えていた

俺は少しでもその痛みを取り除いてあげたくて…顔に体にキスを落とした




「ゼットン……そろそろ…」
コメはそう言って、コンビニで買ってきたコンドームを差し出す。

「お…おう……」

付け方がよく分からずにおろおろしていると、コメがそれを手に取り俺の自身に装着させる


「こうやるんだよ」

「……ッ、コメ…」

「ゼットン…好きだぜ…」

「……!コメェ……」


後孔に熱くなった自身を宛てがいゆっくりと挿入する



「…あ、あッ、…………、」

「ん…コメ…きつ……力抜いて……」

「ん…ふ…ッ、……あ、」


後孔の中は熱く狭くて何とも言えない気持ちよさだった、
それとは反対に苦しそうな表情を浮かべるコメ

俺は拡げるようにゆっくりと律動を繰り返した

苦しそうなコメの顔にちゅと何度もキスをして


「……ッ、あッ、……ゼットン……」

「ごめんな…コメ…痛いだろ……」

コメは首を横に振って無理して笑ってみせた

繋がっている部分をみると、
血が混じり切れていた

「コメ…血が……!」

「ははっ…当たり前だろ…お前のんなデカイものが…挿入ってんだから…ッ、」

「悪りぃ…やめる…か…?」

「あほ…女だって初めての時は血だすだろ…ッ、俺だって同じだ……いいからイカせろ………、」


俺はコメをぎゅっと抱き締めた。


愛しい、
愛しい…

コメが俺の初めてで、
コメも俺が初めてで、
それが嬉しかった



**********

やがて、
俺はコメの中に吐精した

コメも自らの腹に白濁を飛ばしていた


射精した直後に顔を見合わせて、クスクスと笑いあった


「なに笑ってんだよ…」

「コメだって…」

「なあ…ゼットン……、」

「ん?」

「キス………」

「おう」



これが俺達の本当の愛の始まりだった。

永い、永い、
俺とコメの愛のはじまり。


end●●

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