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□暗黙の合図
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空風さんへ

秀吉×黒澤
中学時代から身体だけの関係がずるずると続く秀吉と黒澤。
盲腸で入院していた黒澤に秀吉は…。
リクエストありがとうございました♪


性的な表現があります。ご注意を。





『暗黙の合図』




「最近、黒澤見ねえな…何か知ってるか?マサ?」

「なんだ知らねーの?秀吉」

「ん?」

「黒澤、盲腸で入院してたんだよ」

「盲腸…」

「ああ、あー…でも退院したって言うし…来週あたりには学校くんじゃね?」

「…………。」




俺の知らない所で、
秀吉さんとマサさんがこんな会話をしていた。


そう
突然の腹痛に襲われ、気付いたら病院のベッドの上。
急性盲腸炎、すぐに手術をした

九里虎や十希夫が見舞いにくるとメールがきたが
たかが一週間の入院だから、と断った。



ただ、
気になっていたのは……あの人のこと。


********


退院してから一週間、
今日から学校に行くことにした。


あの人からは何の連絡もなかったし、
こちらからも連絡はしなかった


恐らく、噂で聞いているだろう

心配して欲しかった訳じゃない…

所詮、
身体だけの関係がだらだらと中学の時から続いているだけなのだから…



学校に行くと案の定、十希夫や先輩にからかわれた。




「コラッ、美人のナースはいたのか?」

「いないっすよ…」

「誰に剃られたんだ?」

「マサさん…それ聞きたいんすか?」

「うん!聞きてえ!剃られた時、勃ったか?」

「勃つわけないでしょ…」

「黒澤、嘘をつくな!」

「岩城さんまで…勘弁して下さいよ…」



俺の剃毛話に興味津々なマサさんとゼットン先輩と岩城さん、横でクスクスと笑う米崎さんと十希夫。

そして、
ちょっと離れた場所には秀吉さん…

久しぶりの学校は和やかな雰囲気に包まれていた。


ただ、

離れた場所からでも解る…あの人の視線。


下校の時間になり、
俺は帰ろうと教室を出ると秀吉さんが立っていた


「黒澤、ちょっといいか?」

「…はい」


そのまま、
図書室へと向かう。

閉められた扉の鍵…

それは俺と秀吉さんだけが知る暗黙の合図、



「黒澤…もう体調はいいのか?」

「まあ…お陰様で」

「それならば…遠慮なく、」

秀吉さんは、
俺に近付いて容赦なく唇を重ねた


「…ッ、」

「黒澤…もっと、口開けろ…舌出せよ…なあ?」

「ん…ッ、」

口内をしつこく攻めてくる秀吉さんの舌の感触に思わず、気持ちがよくて身を捩った



「…なあ黒澤…?下…つるつる…なんだろ?」

「………!!!」


秀吉さんの長い指が俺の下半身をするりと撫であげる


「見せろよ…」


耳許で囁くその低音の声が

堪らなく欲しかった…



キスを交わしながら、
服の中に手を這わせる


「…ん?なんだ乳首…勃ってんじゃねえか…」

「…ん…ッ、」


何度も胸の突起を指でつまんだり捩ったり…

思わず漏れる声…


「あ…ッ…は…、、」

首筋に赤い痣をつけられ吸いあげられ、

その間、

ベルトを外されズボンのジッパーを下げられ、下着ごとズボンおろされた

露になった俺の下半身をじっとみる秀吉さん




「あ…んま…みないで…下さいよ…」

「へえ…本当につるつるなんだなぁ……ふーん……丸見えだな…」

「……ッ…、」


「……手術跡…、」




手術跡に指を滑らせ「痛くはないか?」と低音で囁く、

「…いえ、」



痛みなんかよりもそう、
快楽を求め感じる傷口…



俺の既にそそり勃った自身を秀吉さんはゆっくりと握り、上下に扱き出した。

机に寄りかかり、立ったままその行為は続けられた




「ふ…ッ…、、、」

「ん…毛がねーぶん、やりやすいな?」

「なっ…ッ……!」

「ははっ…なんかガキとしてるみてえな…」

「………んッ…」


どんどんと加速する秀吉さんの扱きに気持ちがよくて、溢れる蜜が止まらなかった

思えば…ずっと抜いてなかった



「あ…ッ…、んんッ…、、秀吉さ…ッ…、も…」

「もうイク…?おいおい…先にイクなよ…」

突如として、
扱きは中断されくるりと方向転換させられた

秀吉さんに背中を向ける形で机に手をつく、



「ケツ…もっと突きだせよ…」

「……ッ…」

グイッと腰を掴まれ、
秀吉さんの硬くなった自身が後孔に宛がわれる。

秀吉さんの溢れる蜜が尻の割れ目に塗りたくられる…


「んッ…あ…ッ…、」

「ん?こっちも触って欲しいか…?」

再び、今にもイキそうな俺の自身をギュッと握り、
秀吉さんの硬くなった自身がゆっくりと挿入ってきた



「…ッ…、ッ…あ、ッ…は…ッ…、」

「…はあ…なあ…黒澤…久しぶりだろ…この感触…ッ…、」

「…ッ…あ、ああ…ッ…、ん…」

「病み上がりだからな…今日は無理させねえよ…ッ…、」


そう言いつつも秀吉さんは腰を激しく打ち付け、
片手で俺の自身を扱き続けた







やがて、
俺達は同時に達した


**********


床にへたりこむ俺をみて、くつくつと笑う秀吉さん



「な…なんすか…?」

「いや、マジで…つるつるだなぁ…と思ってよ…」

「…、…もう帰ります…」


解っている…

マサさんの代わりだってこと位、とうの前から…

俺と貴方はただ、欲を発散するだけの関係なのだから…


そそくさと衣類を直して、
図書室を出ようとすると…


「なあ?黒澤…」

「…なんすか?」

「俺から何も連絡なくて…淋しかったか?」

「……別に、」



「そうか……、俺は………、」

「帰ります」



"俺は……"


なんだか
その続きを聞くのが怖くて俺は急いで図書室を後にした…


手術跡よりも痛むのは
届かない恋の痛み

身体でしか貴方をつなぎ止められない胸の痛み…


貴方が卒業すれば、
この長い痛みも終わるのに…



end

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