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□メビウスリング
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※性的表現有り。
若干のDV暴力的な表現を含むので苦手な方は閲覧ご注意。



京介の全てを支配したい病んだ公平のお話です。









『メビウスリング』






人より強い征服欲…、


お前を支配したい。



*********

親が仕事で家にいることは殆どなかった。

そこは、京介と二人きりになるには絶好の場所だった。


行為を行うには最適な場所。

ヤりたくなれば京介はこう言う、

「今日さ、公平んち行っていい?」

断る理由なんてない。


「ああ…、別にいいけど」

そう言うと京介がニタリッと笑ってスケベ顔になる。




*****


部屋に入って、
どちらともなく覚えたてのキスをして性急に始める。




京介の雑な前戯も嫌いじゃない。


「ん…、きょう…すけ…そこばかり…舐めんな…ッ…、」

京介は耳をちゅぷちゅぷと音を立てて舐めるのが好きらしい。

そのまま舌を首に下降させて、唇で強く吸い上げる。


「んッ…、」

胸の突起に手を這わされて、愛撫は続く。



京介…、
支配してるのはお前じゃない


"俺がお前を飼ってやるよ"



「公平…、気持ちいい?」

「ん…いい、」

「キスしていい?」

「勝手にしろよ…、」

「可愛くねーやつ…」



口内をお互いの熱い舌が絡まりあって、興奮度は増す。

ねっとりとした唾液が唇と唇を伝う。


「うわ…えろ…、」

「…なあ…京介、」

「ん?」

「俺が上になっていいか?」

「マッ、マジで…!?」

「…いいのかよ?」

「いい…、ほら上に乗れよ…」



体制を正常位から騎乗位に変える。


下になった京介を上から見下ろすこの征服感が堪らなくて…


ゆっくりと腰を下ろして、
中に、
奥に、
京介の硬くなった自身を挿入した。



「あ、あッ………」

「は、公平…いい…すげえ…いい…」

「…動いて…いいか?」

「ん…、」


静かに腰を上下に揺らして快楽に溺れてゆく



"お前を支配したい…"



気持ちがいいだけのセックスはいらない…、



"お前を征服したい…"




俺は揺らしていた腰を制止した、



「ん…公平…どした……?」



俺はニヤリと笑って、腕を伸ばして京介の首に手を回した。


「……………!?」




京介の首に圧をかけてゆっくりと絞めていく



「…こ…うへ…い……?」


上に乗り、京介の頸動脈をゆっくりと締めている俺は、



…笑っていた。




「こ…うへ……」

「くくっ、京介……、なあ…気持ちいいだろ……?」


俺がそう言うと、京介はヘラッと笑った。



「ああ……すげえ…きもちいいぜ…こーへい…」



首を絞める力が強くなると、京介の意識も薄くなってきたようで、俺はその手を緩めた。




「けほっ…、な…なんで止めるんだよ…公平……そういうのが好きなら…続けろよ…」


「…………本当に落ちたら面白くねえから」

「首絞めてる時のお前……、ケツの絞まり具合、最高なのに…」

「ばか言ってんじゃねえよ…、」





「お前に殺されるなら本望だよ、」



「…………ッ!」


京介は、俺が首を絞めても…抵抗もせず笑っていた。

下から京介が腰を掴んで激しく揺さぶる。




「あッ…、あ、ああ…ッ…、あ…ッ…、、」

「公平…、公平…、」

「んッ…、いつか……」

「ん?」

「いつか……京介を…ッ…、」

「いいから、わかってっから…集中してイケよ…な?公平……」

「あ…ッ…、ああッ…、ちくしょ……う…ッ……、、、」





"いつかお前を……"




荒い息と欲を吐き出して、
再び熱いキスを繰り返して、

京介の首に残る絞めた赤い跡を…俺は目を細めて見つめた。




"見えない首輪でお前は俺に飼われていればいいのに……"




「公平……、」

「なんだよ……」


「また上に乗ってくれよ…」

「………ッ、」


きっと、
京介には見透かされている。
なにもかも…


だから俺は、
もう2度とあんな事はしないと思った。

させるか…お前の思い通りになんか、させるか…よ。



「2度と乗らねえ…、」

「ははっ、」


京介はクスクス笑って、腕を伸ばした。


「こーへい……来いよ、」


そのまま、
俺は京介の腕のなかに閉じ込められた。


支配されてるのは恐らく俺のほうなのかもしれない。




end

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