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□最後の告白A
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※性的な表現があります。ご注意を。




『最後の告白A』


明が最近、肌身離さずしているネックレスが将五から貰ったものだと人伝に聞いた。

明は俺が何度も「誰から貰ったの?」と聞いても教えてくれなかった。




どうして?

やましいことがあるから?

将五が気になるから?

やましいこともなく、
別に幼馴染みだからってだけなら隠す必要もない。

なのに…、


明も将五もいつも変わない態度。
俺の気のせい…?

そもそもどうして将五が明にネックレスなんか…
聞けば、クリスマスプレゼントだという。

幼馴染みだし、世話になってるから…と言われたらそれまで。

明は天然だし恋愛というものがよく解っていないから、単純に貰ったから付けている…そんな感覚なんだろう。

そう…思いたかった。


でも酷く胸を締め付ける、
この黒い感情は…たぶん嫉妬。


将五はおそらく明の事を………。





「前川…?どうした?おっかない顔して?」

「あ…いや、なんでもないよ」


今日はバイトが休みで俺から明の家に遊びに来た。


「前川さ…なんか最近、元気ね
えよな?」

「………アキラちゃん、」

「ん?」


俺は明を抱き締めた。

将五から貰ったネックレスをつけた明を何度も抱いてきた。

きっと今日も…


「アキラちゃん…キスしよう…」

「……ッ、いちいち言うな!」

俺は明とキスをした。
何度も何度も。

いつもと同じように。
夢中でキスをした。



やがて、
抑えていた黒い感情に火がつく。



性急に明が着ていた衣服を剥がして、首筋や鎖骨、腰骨に至るまで赤い痣を残した。


「…まえっかわ……?」

明が胸の突起が弱いことは、
俺しか知らない。


「あ…、は…ッ」

いつもより強く突起を吸い上げて、乱暴にズボンと下着をずり下げた。

肌を優しく愛撫するというより、獣のように強く噛みついたり吸い上げたりした。



(将五に取られたくない…)



愛撫を施しながら、既に勃ちあがっている明の自身を手で上下にしごいた。


「……ッ、まえ…かわ…まって…なんか…んんッ、」



明がいつもと違う俺の乱暴な愛撫に不安を抱いているのは解っていた。
だから明が何かを言おうとする度に唇を塞いで舌を挿入させては、意識をセックスに集中させた。


離れた唇からは、熱い吐息だけが漏れた。

直後にしごいていた明の自身から精液が溢れる。



「…は、ああ……あッ、」


イッたばかりの明の両足を高く持ち上げ、俺は太股に愛撫を施した。

そのまま後孔を舐めつくして、挿入の準備をする。


「あ、やッ…前川……まって…、ま…」


明の声は無視して、足を持ち上げ愛撫に集中する。
なかなか開かない明の後孔を口内で濡らした指で無理矢理、押し拡げていく。


「………ッ、痛、ッ…」

「我慢してよ…アキラちゃん、早く挿入れたくて仕方ないんだから…」

「やッ…やめ…あ…痛ッ…、」


今まで
明が「いやだ」と言えば止めていたし、
無理矢理、拡げて挿入るなんて乱暴なことはしなかった。



でも…
どうしても明を取られたくない。

自分でも呆れる位、独占欲が強いことを初めて知った。


いつもよりキツい後孔に俺の勃ちあがった自身を無理矢理、挿入した。


明は、
騒ぐのを諦めて涙を流しながらぼんやりと人形のように抱かれていた。

その瞳は俺を見ているのではなく、ただ、天井をぼーっと眺めながら俺に抱かれていた。



(チクショウ……こんな形で明を犯したかったんじゃない、)


俺の目の前に見えるネックレスがやけに不愉快で、そのまま俺は自分の気の済むまで何度も何度も、明の中に欲を吐き出し続けた。



*************



「…もう気は済んだか?」


明は虚ろな目をしたまま俺に問いかける。

相変わらず天井を見つめながら。


「…………アキラちゃん、ごめん」


自分の愚かさに嫌気がさした。

大切な恋人に乱暴な事をしてまで……


繋がったまま何度も中に精液を吐き出した。


「アキラちゃん…っ…ごめん…、」

「…、掻き出さなきゃな…ちょっと腹…きついわ……」

無感情な明の言葉。



「俺…掻き出すから…、」

「いい。触るな…自分でやる」


そう言って、明は風呂場へと向かうため部屋を出た。


こんな事をしたかったんじゃない…こんな乱暴なことを…

独占欲の塊。

このままこんな事を続けてたら、本当に将五に取られてしまう。


「こんなに人を好きになるのは…初めてだ」


許されるならもう一度、
優しくキスをしてやりたい。



どうか、
俺から離れないで。

俺は明がいないと生きてはゆけない。



end(そのBへ続く)

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