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□証
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『証』


「なー公平…」

「ん?」

「裸見せてくんない?」

「……お前、前からバカだったけど、とうとう本物のバカになっちまったのか…」

「なっ…!っ…バカってなんだよ!俺は公平の裸が見てえの!」

「男の裸なんか見て何が楽しいんだよ」

「男の裸じゃねえ、公平の裸だ!」

「威張るな…」

クイクイッと着ていた俺のシャツを脱げ!と言わんばかりに京介は熱い視線を俺に送ってくる。

「脱いでどーすんだよ…」

「シタイ…」

「あほ」

京介のオデコをペシッと叩いて、その場をサラリと流した。

「じゃあ…脱ぐだけでいい、俺一人でヌクから」

「それじゃあただの変態じゃねえかよ」

「変態じゃねえよ!!大好きな、大好きな、公平の裸を見てヌキてえんだよ…!!」

と、言いながら京介は俺のシャツのボタンに手をかけて外していく。

開かれたシャツの中の肌に触れるだけのキスをして、京介は自らのズボンのジッパーをさげて自慰を始めた。


「…んっ」

「ん?公平…感じてんの?」

「だっ…誰が…」

京介は俺のシャツの中の突起に舌を這わせて、自らは尚も自慰を継続する。

「あッ…んん…」

「公平…お前も勃ってる」

「……っ!!」

京介はニヤリと笑い、
俺は流されるままゆっくりと押し倒された。


ああ…結局、今日もこうしてお前に抱かれるんだな。

仕方ねえよな…

だって、

本当はすげえお前が好き。


「京介…今日はする気じゃなかったんだけど?」

「こんなに感じてんのに?」

「…バカ」

「公平…大好き」

毎日、毎日、抱き合っても足りない。

まだ大人になりきれない俺達は、抱き合うことで愛を確かめあってお互いの存在を確かめあう。

俺が生きている証、

お前が生きている証。

親よりも友人よりも兄弟よりももっと俺の奥深くまで側に来てくれよ…京介。

秘密の夜がまた始まる。

覚えたての行為を繰り返しながら、俺達は愛し合う。


end

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